4トラック
4トラックカートリッジは、1960年代に初期のカーオーディオで用いられた音声再生用のエンドレスカートリッジおよびその再生機器です。
1950年代にアメリカで開発された業務用エンドレスカートリッジであるフィデリパックを基に、4トラック2チャンネル・2プログラム化したものが4トラックカートリッジです。1/4インチ幅の磁気テープを使用し、テープの始端と終端を同じ面同士で接合して、脱着可能なケースに収納しています。カートリッジのサイズには、8トラックとほぼ同じ寸法の3号カートリッジ、一回り大きい5号カートリッジ、さらに大きい7号カートリッジが存在します。
8トラックカートリッジとは異なり、4トラックカートリッジにはピンチローラーが内蔵されておらず、再生装置側に搭載されています。このため、4トラックと8トラックのカートリッジには互換性がありません。
ほとんどの4トラック再生機器では、プログラムの切り替えを手動で行うように設計されています。
日本では1964年にクラリオン（現：フォルシアクラリオン・エレクトロニクス）が4トラックカートリッジと再生機器を発売しましたが、収録時間が2倍の8トラックカートリッジが後発で登場したことにより、急速に市場シェアを奪われました。結果として、4トラックカートリッジは数年で民生用としては姿を消し、その後は路線バスなどの車内放送などの業務用途でのみ製造されるようになりました。
しかし、近年ではこれらの用途においても、磁気テープよりも効率的な音声合成技術に取って代わられています。
欧米では、8トラックカートリッジと同様に、4トラックカートリッジをヴィンテージ品として収集する愛好家が少なからず存在します。
また、4トラックカートリッジは、発売元の名を冠して、Muntz Stereo、Muntz 4track、Muntz Stereo-pakなどと呼ばれることもあります。
日本国内の店舗や施設などでBGM用に使われていたフィデリパックカートリッジは、トラック構成が異なるものの、左右の音量バランスを調整することで4トラックデッキでも再生が可能です。ただし、BGM用フィデリパックプレーヤーと4トラックカートリッジの組み合わせでは、プログラム1と2が混ざって再生されることが多く、意図した音声再生は期待できないことがあります。
概要
1950年代にアメリカで開発された業務用エンドレスカートリッジであるフィデリパックを基に、4トラック2チャンネル・2プログラム化したものが4トラックカートリッジです。1/4インチ幅の磁気テープを使用し、テープの始端と終端を同じ面同士で接合して、脱着可能なケースに収納しています。カートリッジのサイズには、8トラックとほぼ同じ寸法の3号カートリッジ、一回り大きい5号カートリッジ、さらに大きい7号カートリッジが存在します。
8トラックカートリッジとは異なり、4トラックカートリッジにはピンチローラーが内蔵されておらず、再生装置側に搭載されています。このため、4トラックと8トラックのカートリッジには互換性がありません。
ほとんどの4トラック再生機器では、プログラムの切り替えを手動で行うように設計されています。
日本では1964年にクラリオン（現：フォルシアクラリオン・エレクトロニクス）が4トラックカートリッジと再生機器を発売しましたが、収録時間が2倍の8トラックカートリッジが後発で登場したことにより、急速に市場シェアを奪われました。結果として、4トラックカートリッジは数年で民生用としては姿を消し、その後は路線バスなどの車内放送などの業務用途でのみ製造されるようになりました。
しかし、近年ではこれらの用途においても、磁気テープよりも効率的な音声合成技術に取って代わられています。
補足
欧米では、8トラックカートリッジと同様に、4トラックカートリッジをヴィンテージ品として収集する愛好家が少なからず存在します。
また、4トラックカートリッジは、発売元の名を冠して、Muntz Stereo、Muntz 4track、Muntz Stereo-pakなどと呼ばれることもあります。
日本国内の店舗や施設などでBGM用に使われていたフィデリパックカートリッジは、トラック構成が異なるものの、左右の音量バランスを調整することで4トラックデッキでも再生が可能です。ただし、BGM用フィデリパックプレーヤーと4トラックカートリッジの組み合わせでは、プログラム1と2が混ざって再生されることが多く、意図した音声再生は期待できないことがあります。
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