A5504T

A5504Tは、東芝が開発し、KDDIと沖縄セルラー電話がauブランドで展開した第3世代携帯電話（CDMA 1X）端末です。この機種は、当時の携帯電話としては珍しい機能や特徴を備えていました。

主な機能

AV出力: 外部ディスプレイなどに映像を出力することが可能でした。
Bluetooth (ver. 1.1): CDMA 1X対応端末としては、本機が唯一Bluetoothを搭載していました。
EZ「着うた」: 当時人気の着信メロディサービス「着うた」に対応していました。
EZナビウォーク: GPSを利用したナビゲーションサービスを利用できました。
EZアプリ (BREW): BREWプラットフォームに対応したアプリをダウンロードして利用できました。
EZムービー: S/M/QVGAサイズの動画再生に対応していました。
「辞スパ」: 辞書機能「辞スパ」が利用可能で、データは同梱の16MB miniSDカードに収録されていました。

取扱説明書について

A5504Tは、取扱説明書を紙媒体ではなく、CD-ROMにPDFファイルとして収録するという新しい試みを行った機種です。これは、省資源化とコスト削減を目的としたものでしたが、ユーザーからは紙の説明書を求める声が多かったためか、その後のau向け端末では、取扱説明書とCD-ROMの両方が同梱されるようになりました。

沿革

2004年1月23日: 電気通信端末機器審査協会 (JATE) および技術基準適合証明 (TELEC) を通過し、技術的な認証を得ました。
2004年3月1日: KDDIより正式に発表されました。
2004年4月17日: 発売が開始されました。

その他

関連製品: 東芝製の携帯電話「A5501T」が関連機種として挙げられます。
イメージキャラクター: 歌手のhitomiさんがイメージキャラクターを務めていました。

外部リンク

ケータイ新製品SHOW CASE au A5504T
au、A5504Tで取扱説明書CD-ROM化の試み

A5504Tは、その先進的な機能と取扱説明書のデジタル化という試みで、当時の携帯電話市場において注目を集めた機種でした。

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