Apollo 55

アポロ・ゴー・ゴー（Apollo 55）

アポロ・ゴー・ゴーは、新日本プロレスで活躍した田口隆祐とプリンス・デヴィットによるタッグチームです。このチームは、2009年から2013年にかけて多くのタイトルを獲得し、注目を集めました。

設立の背景

2009年1月4日、IWGPジュニアタッグ王座がモーターシティ・マシンガンズ（MCMG）の手に渡り、海外に流出する事態が発生しました。この状況を受け、田口隆祐は当時RISEに所属していたプリンス・デヴィットとともにタッグチームを結成し、王座奪還を目指すこととなりました。彼らは、同じく王座奪還を狙うユニオーネ（ミラノコレクションA.T.、石狩太一組）や邪道、外道、さらには前王者のNO LIMIT（高橋裕二郎、内藤哲也組）と熾烈な抗争を繰り広げました。

タイトル奪取の道

チームとしての初挑戦は2月15日の4WAYタッグマッチでしたが、NO LIMITに敗北。4月5日にはMCMGとのIWGPジュニアタッグ王座戦に臨みましたが、デヴィットが敗れたことで王座奪取はなりませんでした。しかし、7月5日には再びMCMGとの試合でデヴィットがアレックス・シェリーを倒し、見事第24代IWGPジュニアタッグ王者の座に輝きました。

その後、彼らはG1 TAG LEAGUEに初めてエントリーし、準優勝を果たすなど、好成績を残しました。

多彩な戦績

2010年5月には、SUPER J TAGが開催され、IWGPタッグ王座を返上しますが、準優勝となります。続く6月には、後藤洋央紀との6人タッグチーム「Apollo 555」として出場し、優勝を果たします。7月19日には、再びジュニアタッグ王座に挑み、田口がサムライを相手にピンフォール勝利を収め、王座を奪還しました。

10月にはDDTプロレスリングとの防衛戦を行いましたが、デヴィットが敗北し、他団体に流出してしまいました。しかし、彼らは同年のプロレス大賞でジュニアタッグ史上初となるベストバウトを受賞するなどの栄誉を得ました。

王者への道

2011年1月23日、再びゴールデン☆ラヴァーズとのタイトルマッチで勝利し、第28代IWGPジュニアタッグ王者に就任。その後は長期政権を築き、7度の防衛に成功するも、2011年10月にデイビー・リチャーズ、ロッキー・ロメロ組に敗北し王座を失います。しかし、2012年1月4日にリマッチ権を行使し王座を奪還しましたが、同年2月に三度対戦した結果、再び敗北を喫しました。

解散とその後

2013年4月7日、両国国技館大会でTIME SPLITTERSに挑戦し、田口は敗北。その後、デヴィットが裏切りを見せ、バッドラック・ファレが乱入する事態が発生し、長年のタッグチームが解散することとなりました。

戦績と技術

アポロ・ゴー・ゴーは新日本プロレスの中でも顕著な業績を残しました。3度のIWGPジュニアタッグ王座と長期にわたる王座防衛、さらにはBEST OF THE SUPER Jr.の優勝など、彼らの名前は長く記憶に残るでしょう。また、連携技としては「ブラックホールバケーション」「ムーンランディング」「ブラックサンデー」といった多彩な技があり、特にブラックサンデーは彼らの代表的な必殺技として知られています。

アポロ・ゴー・ゴーの歴史は新日本プロレスにおける重要な一翼を担ったものであり、その活動や試合は今でも多くのプロレスファンの心に残っています。

もう一度検索