Au (通信)

au（エーユー）について

au（エーユー）は、日本の通信事業者KDDIと沖縄セルラー電話が運営するブランドです。このブランドは、移動体通信である携帯電話サービスを中心に、光ファイバーインターネットや固定電話サービス、さらには電力の小売販売、損害保険、クレジットカードサービスなど、多岐にわたる関連サービスを提供しています。

ブランドの歴史

auのブランドは、2000年7月に、日本移動通信株式会社（IDO）と各地域のDDIセルラーグループが統合され、移動体通信事業の一環としてスタートしました。同年10月には、DDI、KDD、IDOの三社が合併しKDDIが誕生。そこから、前年に設立されたエーユーが翌年には完全にKDDIの子会社となり、のちに合併され現在の形が整いました。2005年には、別ブランドのツーカー各社も吸収し、auのブランドへと統合されました。

サービスの展開

auは、携帯電話だけでなく、2000年代に入ると、音楽配信サービスやモバイルバンキングなど新たなサービスを次々と展開しています。2002年には携帯電話で初の電子コンパスを搭載したモデルを販売、また2003年には「CDMA 1X WIN」という第三世代サービスを開始しました。

また、2005年には、世界初のワンセグ対応携帯電話をリリースし、携帯電話の多機能化の先駆けとなりました。

2008年には通信サービスの高速化にともないauひかりという光ファイバーサービスを導入するなど、ブロードバンドインターネットにも力を入れています。また、2010年以降はFMC（Fixed Mobile Convergence）戦略の下、固定回線と携帯電話のサービスを一元化し、より統合されたサービス提供を目指しています。

ブランドの発展

auは、2012年に3M戦略の一環として、さまざまなサービスをauブランドに統合しました。その結果、au oneからauに名称が変更され、すべてのサービスが一つの統一されたブランドで提供されています。この流れの中で、auはスマートフォンの普及にも注力し、Apple社製のiPhoneを日本で先駆けて取り扱うなど、その存在感を高めてきました。

現在の展開

最近では、スマホ決済やデータ通信のプランの見直しを行い、特に2020年には5Gサービスを開始、最新の通信技術に対応したサービス展開を行っています。また、au PAYやauじぶん銀行といった金融サービスも展開し、ユーザーのライフスタイルに合わせた便利なサービスを提供しています。

ブランドのコンセプト

auの名前は、「Access」（アクセス）や「User」（ユーザー）などの言葉から派生した造語であり、ユーザーとのつながりを重視しています。また、「会う」を「合う」という形で表現し、多様なニーズに適したサービスを提供する姿勢を表しています。

このように、auはその創設以来、通信サービスを中心にさまざまなサービスを展開し、常に顧客のニーズに合わせた進化を続けています。

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