B&V

株式会社B&Vとその事業概要

株式会社B&V（ビーアンドブィ）は、日本国内においてカラオケボックス「カラオケ館」などを展開する企業です。この会社は、シダックス・コミュニティー株式会社を連結子会社として持ち、共に事業を進めています。本記事では、B&Vが運営するカラオケ館の特徴やサービスについて詳しく説明します。

カラオケ館のコンセプト

「カラオケ館」の主なコンセプトは『シンプル・豪華』です。この店舗では、多様なプランが用意されており、特に昼間の料金は30分60円というリーズナブルな設定になっています。しかし、注意すべき点として、掲示された料金は部屋の利用料金であり、実際には最低460円から490円の1ドリンク料金が別途必要です。また、会員証を利用することで、通常料金から25%の割引を受けることができるため、会員登録はお勧めの手段です。

企業の成長

B&Vは2018年にシダックスと業務提携を結び、その翌月にはシダックス・コミュニティーの株式の81%を取得して同社を連結子会社化しました。この提携により、B&Vグループ全体のカラオケボックスの店舗数が大幅に増加しました。「カラオケ館」は繁華街に、シダックスは郊外に店舗を展開しており、競合関係にないため、各店舗のニーズに応じたサービスを提供しています。特に、シダックスから転換された店舗では、子供向けの「キッズルーム」が設置されている点も特徴的です。

沿革

B&Vの沿革は、1984年に設立された株式会社ビーアンドブィに始まります。その後、1990年にはカラオケ館の第一号店が江古田にオープンしました。以降、店舗の拡大を続け、特に2006年には名古屋に日本最大のカラオケ館が誕生しました。2018年にはシダックス関連の店舗の転換が進み、2020年にはシダックス・コミュニティー株式会社を完全子会社化しました。

カラオケ機種と設備

カラオケ館では、DAM（第一興商）とJOYSOUND（エクシング）の2種類のカラオケ機器が設置されています。顧客はフロントで希望する機種を選ぶことができ、好きなスタイルで歌を楽しむことができます。また、様々な部屋の種類が用意されており、壁に絵が浮かぶ「ブラックライトアートルーム」、大人数で楽しめる「パーティールーム」や「VIPルーム」などがあります。さらに、一部店舗では一人でカラオケを楽しむための「ひとりカラオケルーム」も設けられています。

電子マネーと決済方法

店舗によって異なる決済方法があり、QUICPayやID、nanaco、交通系ICカード、WAON、各種バーコード決済などが対応しています。また、クレジットカードも利用可能で、手軽に決済を行うことができます。

アプリと会員制度

カラオケ館とシダックス・コミュニティーが共同で開発した「カラオケ館&SHIDAXアプリ」は、両ブランドで相互に利用できる便利なツールです。会員証を使えば、ポイントを貯めたり、割引を受けたりすることができます。

現在の展開状況

2020年4月時点で B&Vは、北海道から沖縄までの27都道府県で店舗を展開しています。特に、シダックスからカラオケ館への転換が行われた店舗も多数あり、多様なニーズに応える新たな店舗を次々とオープンしています。

その他の事業

B&Vは、カラオケ館以外にもタイム珈琲やKKラウンジといったカフェやネットカフェの事業も展開しています。また、2023年にはグランピング施設もオープンするなど、さまざまな分野に進出しています。かつてはフィットネス事業も展開していましたが、現在は撤退しています。これらの事業を通じて、B&Vは新たな客層の獲得を目指しています。

B&Vのカラオケ館は、リーズナブルな価格と多彩なサービスで多くの人々に親しまれ、今後の展開にも期待が寄せられています。

もう一度検索