BE-Bridge

BE-Bridge（ビーブリッジ、Building Equipment - Brief Integrated format for Data exchanGE）は、空調衛生設備および電気設備CADシステム間で、部材属性を保持したCADデータの相互交換を可能にするためのデータ交換仕様です。この仕様は、異なるCADシステムを使用している場合でも、設備設計データを円滑に共有し、再利用できるようにすることを目的としています。

BE-Bridgeの概要

1999年にC-CADEC（シーキャデック）によって開発が開始され、その後も改訂が重ねられてきました。現在では、主要な空調衛生設備CADシステムで広く採用されており、配管やダクトなどの搬送系部材のCADデータ交換における事実上の標準となっています。2009年3月には、最新版であるBE-Bridge Ver.4.0が発表され、設備用建築部材の定義も追加されました。さらに、C-CADECではVer.5.0として、電気設備の配管、金属ダクト、ケーブルラック、そして機器の交換仕様もほぼ完成しています。

BE-Bridgeは、設備分野における生産性向上を目的として開発されたデータ交換仕様であり、設備機器ライブラリデータ交換仕様であるStem（Standard for ther Exchange of Mechanical equipment library dat）と併用することで、その効果をさらに高めることができます。

C-CADECの解散に伴い、BE-Bridgeの管理は一般財団法人建築保全センター（JACIC）に移管され、現在は一般社団法人BIMライブラリ技術研究組合（BLCJ）が引き継いでいます。

BE-Bridgeに対応しているCADシステム

BE-Bridgeは、以下のCADシステムに対応しています。

CADEWA Evolution ver3.0L05（株式会社四電工）
CADWe'll Tfas/TfasE（株式会社ダイテック）
FILDER_PLUS V1.820（ダイキン工業株式会社）
DesignDraft_Ver3.0.0（株式会社シスプロ）
Rebro 2013（株式会社NYKシステムズ）
POWERSP Ver4.0X（株式会社コモダ工業システムKMD）

これらのCADシステムを使用しているユーザーは、BE-Bridgeを利用することで、異なるシステム間でもスムーズなデータ交換を行うことができます。

BE-Bridge関連製品

BE-Bridgeの関連製品として、ArchiCAD用のBE-Bridgeコンバータが提供されています。このコンバータを利用することで、ArchiCADユーザーはBE-Bridge形式のデータを読み書きすることが可能になります。

BE-Bridgeコンバータ for ArchiCAD（グラフィソフト ArchiCAD）

その他の情報

BE-Bridgeは、建築設備分野におけるCADデータの相互利用を促進し、設計業務の効率化に貢献しています。

CAD
設備

外部リンク

BE-Bridgeの開発元であるC-CADECに関する情報は、以下のリンクから参照できます。

C-CADEC

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