BMW・E46

BMW E46：進化と継承の3シリーズ

BMW E46は、1998年から2006年まで製造されたBMW 3シリーズの4代目モデルです。このモデルは、セダン、ツーリングワゴン、クーペという伝統的なボディスタイルに加え、コンパクトハッチバックもラインナップに加わったことで、幅広い顧客層を獲得しました。

E46セダン、ツーリング、クーペ

1998年にセダンがデビューし、その後ツーリングワゴンとクーペが加わりました。E46は、フロントにストラット式サスペンション、リアにマルチリンク式サスペンションを採用し、優れた走行性能を実現しました。エンジンは、4気筒モデルと6気筒モデルが用意され、スポーティな走りを求めるユーザーには、専用サスペンションと専用装備を備えたMスポーツモデルも用意されました。

2000年には6気筒エンジンがM54型に刷新され、性能と効率性が向上しました。2001年には330iに先行してMスポーツパッケージのエアロデザインが変更され、ステアリングギヤ比も変更されました。その後、他のグレードにも新しいエアロデザインが採用されました。

2002年にはマイナーチェンジが行われ、フロントマスクのデザインが変更されました。ヘッドライト、バンパーなどが新しくなり、シャシーセッティングも見直されました。また、316iと318iにはバルブトロニック機構エンジンが搭載されました。330i以外のモデルはステアリングギヤ比が変更されました。

2003年にはクーペとカブリオレもマイナーチェンジを行い、フロントマスク、ヘッドライト、バンパー、フェンダー、テールランプなどが変更されました。トランスミッションの選択肢も豊富になり、330iでは5速MT、5速SMG、5速ATが選択可能となりました。また、キーレスエントリーシステムが赤外線式から電波式に変更され、トランク開錠機能が追加されました。

E46コンパクト

3シリーズのボディサイズの大型化と価格上昇に対応するため、よりコンパクトで手頃な価格のモデルとして、E46コンパクトが誕生しました。これは、E46型とシャシー、サスペンションを共有するハッチバックモデルで、正式にE46型の派生モデルとなりました。ボディデザインは独自のデザインが施され、セダンやクーペとは異なるデザインとなりました。

E46コンパクトは、3ドアハッチバックのみの設定で、Cセグメントの後輪駆動車でした。ボディスタイルは、完全な2ボックス型ではなく、セミノッチバック型でした。

2001年1月に、316ti、318ti、325ti、320tdが登場しました。2003年5月にはマイナーチェンジが行われ、テールランプのデザインが変更され、318tdが追加されました。エンジンも順次変更されました。

しかし、2004年12月に1シリーズが発売されたことにより、E46コンパクトは生産を終了しました。これは、E46型の中で最も早い生産終了でした。

まとめ

BMW E46は、多様なボディバリエーションと進化したメカニズムで、BMW 3シリーズの歴史に大きな足跡を残しました。セダン、ツーリングワゴン、クーペに加え、コンパクトハッチバックという幅広いラインナップは、多くのユーザーに受け入れられ、高い人気を博しました。それぞれのモデルは、マイナーチェンジを通して改良が重ねられ、常に進化を続けました。E46は、その高い走行性能とデザイン性から、現在でも多くのファンに愛されています。

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