BMW・M4

BMW M4：歴史、モデル、スペック、レース参戦の全て

BMW M4は、BMWが製造販売する高性能クーペおよびカブリオレです。BMWのモータースポーツ部門であるBMW Mが、4シリーズをベースにチューニングを施したモデルとして知られています。この記事では、初代モデル(F82/F83型)と2代目モデル(G22/G83型)の両方を網羅し、その歴史、スペック、日本での販売状況、そしてM4をベースにした様々なレース仕様車について詳細に解説します。

初代モデル (F82/F83型) (2014年-2020年)

BMWのラインナップ再編により、E92/E93型M3の後継として2014年に登場しました。日本市場では2014年2月19日にM4クーペが発売され、その後、カブリオレモデル、そして数々の限定車が登場しました。

限定車:

BMW M4 DTM Champion Edition (2015年、2016年): DTMチャンピオン、マルコ・ヴィットマン選手の功績を称え、世界限定で発売された特別モデル。カーボンパーツや専用装備が特徴です。
M4 Coupe M Performance Edition (2015年): M Performanceパーツを多数装備した限定車。
M4 Coupe Individual Edition (2015年): 高級感のあるインテリアを備えた限定車。
M4 GTS (2016年): 世界限定700台、最高出力500馬力の専用エンジンを搭載した、M4シリーズの頂点に立つモデル。
M4 Competition Package (2016年): 最高出力が450馬力にアップグレードされたモデル。
M Heat Edition (2017年): 限定モデルで、特別なボディカラーやM Performanceパーツが装備されています。
M4 CS (2017年): 軽量化を追求し、高性能なエンジンを備えた限定車。
BMW M4 カブリオレ30 Jahre (2018年): M3カブリオレ30周年記念モデル。
M4 Edition Heritage (2020年): 世界限定750台で、Mカラーをモチーフとした特別なカラーリングが採用されています。

マイナーチェンジ (LCI):

2017年にはマイナーチェンジを実施。ヘッドライト、テールライトのデザイン変更、Competitionモデルの標準装備化などが行われました。また、この際にM4 CSや、M4 Competitionのマニュアルトランスミッションモデルも登場しました。ドライブシャフトの変更や、排気ガス規制対応のための浄化装置の追加なども行われました。

2代目モデル (G82/G83型) (2020年-)

2020年9月に発表された2代目モデルは、フルモデルチェンジを果たしました。新型4シリーズクーペのデザインを踏襲しつつ、よりアグレッシブなスタイリングとなっています。特徴的なフロントグリルは、大きな話題となりました。

エンジン:　B58をベースにしたS58型直列6気筒ツインターボエンジンを搭載。最高出力はベースモデルで480馬力、Competitionモデルで510馬力。

トランスミッション: 6速MTと8速ATが設定されています。日本仕様は8速ATが中心となっています。

駆動方式: FRとxDrive(4WD)が用意されています。

日本仕様:　2021年1月に日本市場へ導入。サーキット走行向けの「Track Package」も設定されました。2021年9月にxDriveモデルを追加しました。

マイナーチェンジ (LCI):
2024年1月31日、LCIモデルが発表されました。出力向上、ヘッドライト、インテリアデザインの変更、レーザーLEDテールランプのオプション設定など、様々な改良が加えられています。日本市場での導入は2024年3月時点では公式発表がありません。

レース仕様車

M4をベースとしたレース仕様車は、世界中で活躍しています。

M4 GT4: グループGT4規格に準拠したレーシングカー。BMW Team Studieなど、多くのチームが参戦しています。
M4 GT3: グループGT3規格のレーシングカー。2022年シーズンから参戦開始し、SUPER GTなど、世界中のレースで活躍しています。
M4 DTM: ドイツツーリングカー選手権(DTM)に参戦していた車両。市販車とは大きく異なる専用設計が施されています。自然吸気V8エンジンから、ターボチャージャー付き直列4気筒エンジンへと変更されました。

まとめ

BMW M4は、高性能、そして進化し続けるスポーツカーです。様々な限定車や、レース仕様車の活躍も相まって、多くのファンを魅了し続けています。本記事が、M4の魅力を理解する上で役立つことを願っています。

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