BS10スターチャンネル

BS10スターチャンネルの歴史と変遷



「BS10スターチャンネル」（旧スターチャンネル）は、日本の映画専門チャンネルとして、長年にわたり多くの映画ファンに親しまれてきました。その歴史は、1986年に株式会社スター・チャンネルとして設立されたことに始まり、幾多の変遷を経て現在の形に至っています。本記事では、チャンネルとしての「スター・チャンネル→スターチャンネル→BS10スターチャンネル」と、旧運営会社である「株式会社スター・チャンネル」の両方について詳しく解説します。

概要



1986年3月20日、東北新社が中心となり株式会社スター・チャンネルが設立されました。その後、同業他社のチャンネル統合により、UIP PAY-TV、伊藤忠商事、ソニー、ニューズ・コーポレーションなどが経営に参加しました。

2024年6月1日現在、スカパー!（BSデジタル放送）で自ら放送を行うほか、スカパー!プレミアムサービス（ハイビジョン放送）や、全国のケーブルテレビ局に番組を供給しています。かつてはスカパー!プレミアムサービス（標準画質）でも放送していましたが、2013年1月31日に終了しました。

スターチャンネルは、日本初のケーブルテレビ向け番組供給事業を行ったチャンネルとして知られ、他にも複数のチャンネルを運営しています。2004年には、角川エンタテインメントがドリームワークス映画の配給権を獲得し、UIPから離脱。その後、UIPの世界的な事業再編により、2007年にはユニバーサル作品が東宝東和で配給されることになりました。これにより、UIP日本支社は解散し、パラマウント作品も東宝東和の子会社である東和ピクチャーズで配給されるようになりました。

2008年8月1日、累積損失の一掃のため、新旧分離を実施。主要株主であった東北新社、伊藤忠商事、ソニー、ニューズ・コーポレーションが、事業・免許を引き継ぐ新会社を新設分割により設立しました。2023年3月31日時点で、東北新社が100%の議決権を保有していましたが、2024年6月1日にジャパネットホールディングス傘下のジャパネットブロードキャスティングに全株式が譲渡されました。

2024年8月1日、ジャパネットブロードキャスティングが株式会社スター・チャンネルを吸収合併しました。さらに、2025年1月10日からは、BSにおける放送がジャパネットブロードキャスティングの無料チャンネル「BSJapanext」と統合され、チャンネル名も「BS10スターチャンネル」に変更されました。

沿革



設立からCS放送開始まで




CSデジタル放送の開始とチャンネル拡大




2000年代の変遷




2010年代の変遷




2020年代の変遷




チャンネル内訳



BS10スターチャンネルでは、全ての作品においてノーカットでの放映が行われ、CMも挿入されません。毎日6時を起点とする24時間放送を行っています（メンテナンスによる放送休止日を除く）。

HBOをメインに海外ドラマを数多く放送していましたが、2021年にU-NEXTがHBOとの独占契約を結んだことにより、HBO作品の独占公開権を失いました。

BSデジタル放送の論理チャンネル枠は、テレビ放送が「20x」、データ放送が「80x」です。テレビ放送のリモコンキーIDは「10」で、スカパー!のプラットフォームに属している全ての2Kチャンネルで唯一リモコンキーIDが割り当てられています。

2024年5月までは特徴の異なる3つのチャンネルを運営し、放送される作品数は月270本に及びました。2013年6月までは各チャンネルにテーマカラーが設定されていましたが、WOWOWとは異なり、データ放送を利用して色ボタンで切り替えることはできませんでした。

不定期に無料放送を実施しており、2014年4月1日からは、スターチャンネル1（BS200）において、毎週土曜・日曜の日中から夜間に無料放送を定時で行っています。J:COMおよびイッツコムでは、VODによるサービス「スター・チャンネル オン デマンド」を実施しています。

備考




BS/東経110度CSデジタル放送の経緯




2020年11月、BSデジタル放送の帯域再編により、本チャンネルが保有している帯域（スロット）の一部が返上された件で、運営会社である東北新社の社員（菅義偉の長男）が総務省の幹部と違法接待していた疑いが報じられました。

その他の特記事項



  • - 一部の作品では、冒頭に映倫規定に基づいたレイティングの表示が行われます。
  • - 番組間には、無料放送のミニ番組が放映され、深夜から早朝にかけての試験電波発射中もスクランブル信号はかけられていません。
  • - 各チャンネルの1か月分の番組表『スターチャンネル プログラムガイド』を発行（有料）。
  • - 日本で映画館興行されなかった洋画作品を『シアターX』として放送。

新聞での番組表の扱いについて



全国紙では、「スターチャンネル1」のみを掲載する新聞が多いです。地方紙では、3チャンネル分がまとめて掲載されている場合もあれば、一切掲載されていない場合もあります。

スターチャンネルEX



スターチャンネルの定額制動画配信サービスです。Amazon Prime Videoチャンネルにて「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」として開始されました。スターチャンネルが厳選する映画及び最新海外ドラマのオンデマンド配信に加え、独自編成のライブ配信や作品解説も編成されています。

STAR CHANNEL MOVIES



2016年7月1日より始まった『STAR CHANNEL MOVIES』はスターチャンネルの映画レーベルです。劇場公開後にスターチャンネルで放送されます。主な作品として、「恋するリベラーチェ」や「ふたつの名前を持つ少年」などがあります。

脚注



注釈



出典



関連項目




外部リンク



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