Baseよしもと

baseよしもとについて

概要

baseよしもとは、大阪市中央区難波に位置していたお笑い劇場で、吉本興業が運営していました。1999年3月に閉館した心斎橋筋2丁目劇場の後を受け、同年9月に新たに開館しました。この劇場では、233席の観客席が用意され、若手芸人たちが日替わりでライブを行い、さらにテレビ収録も行われていました。主に若年層をターゲットとし、笑いを届ける場として機能していました。

11年間の歴史を持つbaseよしもとでしたが、2010年12月3日に閉館となり、その後、同じビルの5階に新設された「5upよしもと」に移転しました。移転に伴い、baseよしもとはNMB48劇場として生まれ変わり、NMB48の初公演が行われることになりました。

活動と文化

baseよしもとは、1999年から2003年の間に関西で大きなブームを引き起こしました。特に、2002年に開催された「base SUMMER SMILE」イベントは、吉本興業として初めての3万人規模のイベントでした。この一大ムーブメントは、多くの若手芸人に新たなチャンスを与え、数々の才能を輩出しました。

若手芸人たちが常に新しいネタを披露し、観客との距離が近いアットホームな雰囲気が特徴的でした。特に、座席数233席の劇場は、笑い声が直接伝わる環境 で、初めて舞台に立つ若手芸人たちには貴重な経験の場となりました。

所属芸人

多くの芸人がこの劇場から巣立ちました。2003年以前に卒業した芸人の中には、2丁拳銃やライセンス、COWCOW、ルート33、笑い飯、千鳥、NON STYLEなどが含まれます。また、これらの芸人たちの中には、東京進出を果たした者も多く存在し、今やテレビで活躍する姿を目にすることができます。

baseよしもとの卒業生たちは、各々異なる道を歩みました。中には吉本新喜劇に入り、劇団で活躍する者もいれば、ピン芸人として活動を続ける者もいます。この劇場は、ただの笑いの場ではなく、芸人たちの成長を促す重要なステージでもありました。

システムの変遷

2003年以前、baseよしもとは芸人の出演システムを「イチオシ組」「タレントプロデュース組」「ガブンチョライブ組」「プレステージ組」の4つに分けていました。特にイチオシ組は、吉本興業が優先的にメディアに売り込む約束をした芸人たちが所属しており、人気のバロメーターとなっていました。しかし、観客動員の変化やファンのモラルの低下に対応するため、2003年のリニューアルでは劇場運営が見直されました。

その後、performerによるバトル形式のライブやオーディションが開催され、若手芸人の実力向上が図られました。新たに設定されたトップ組やビーイチ、ビーサン組などの制度は、劇場内での競争を生み出し、より多くの笑いを生み出すための環境を提供しました。このように、baseよしもとは常に進化を続け、若手芸人の育成に貢献してきました。

最後に

baseよしもとの閉館後も、その影響力は色あせることなく、多くの芸人たちがこの場所で培った経験を胸に新たな挑戦を続けています。その笑いの精神は、今なお多くの舞台で形を変えながら受け継がれています。

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