Be yourself (アルバム)

アルバム『be yourself』の概要

『be yourself』（ビー・ユアセルフ）は、日本のAORバンド、カルロス・トシキ&オメガトライブによる2枚目のオリジナル・アルバムです。このアルバムは、1986年にリリースされ、オメガトライブとしては通算4枚目の作品となります。

新メンバーの加入と制作背景

前作『DOWN TOWN MYSTERY』にゲストコーラスとして参加したジョイ・マッコイが、1988年7月に正式メンバーとして加わり、4人編成での初アルバムとなりました。このアルバムでは、収録曲が前作の9曲から10曲に増え、より充実した内容となっています。

制作は、プロデューサーに藤田浩一と編曲家の新川博が担当し、編曲は全て新川が手掛けました。これまで以上に多様な作家陣を起用し、林哲司や羽場仁志、新たにホーン・アレンジを務めたJerry Heyなどが参加し、サウンドに新たな彩りを加えました。これにより、アルバムのクオリティが一層高まり、多くのリスナーに響く作品となりました。特筆すべきは、杉山清貴が楽曲を1曲提供している点です。

また、ミキシング・エンジニアには、前作の「“DAYLIGHT” VERSION」を担当した内沼映二が再び起用されています。メンバーによるオリジナル曲は、カルロス、西原、高橋の共作が2曲、西原の単独名義で1曲が収録されており、このアルバムが共作の初出となります。

特別なクレジット

このアルバムの特記すべき点は、レコーディングクレジットの「スペシャル・サンクス」欄に多くのミュージシャンの名前が挙げられていることです。普段はクレジットされないスタジオ・ミュージシャンの名が記載されており、ジョン・ロビンソン、ネイザン・イーストなどの著名なミュージシャンが参加していることが分かります。

各収録曲の解説

アルバムには多彩な楽曲が収録されています:

• - 失恋するための500のマニュアル: ブラジルのサンバの要素を取り入れた楽曲。
• - Half An Apple: 羽場仁志による作曲で、ホーンアレンジはJERRY HEYが担当。
• - 1000 Love SongsやSubway Stories: どちらも田口俊による作詞。Subway Storiesではリードボーカルをジョイが担当し、サビをカルロスが歌っています。
• - Be Yourself: 本アルバムのタイトル曲で、林哲司が作曲、第一生命のCFイメージソングにも使用されています。
• - アクアマリンのままでいて: アルバムバージョンとして、リミックスされて収録。
• - 太陽を追いかけてやBody Works: それぞれ異なるアプローチで作られています。
• - Innocent DreamerとLast Train: メドレー形式で収録され、流れるように聴くことができます。

2022年リマスター再発盤

2022年2月9日には、ボーナストラックを追加した『be yourself （+6）』がタワーレコード限定でリリースされました。この再発盤では、最新のリマスター音源として生まれ変わり、ボーナストラックとして、アクアマリンのままでいて（シングル版）や、各楽曲のインストゥルメンタルバージョンが収録されています。

まとめ

アルバム『be yourself』は、カルロス・トシキ&オメガトライブが新たな方向性を示した意欲作であり、各楽曲において多様なスタイルを取り入れることで、聴く者に新鮮な体験を提供しました。今後も多くのファンに愛され続けることでしょう。

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