Blum & Poe

ブラム・アンド・ポー：国際的な現代美術ギャラリー

ブラム・アンド・ポー（Blum & Poe）は、ロサンゼルス、ニューヨーク、東京に拠点を置く、現代美術ギャラリーです。1994年9月にティム・ブラムとジェフ・ポーによってカリフォルニア州サンタモニカで設立され、現代美術の重要な発信地としての地位を確立しています。

歴史

ギャラリーの最初の展覧会では、アーニャ・ガラッチォがチョコレートを壁に塗るという衝撃的なインスタレーションを発表し、その革新的な姿勢を示しました。2003年には、カルバーシティ地区の広大な倉庫に移転し、展示スペースを拡大。設立からの10年間で、サム・デュラント、奈良美智、村上隆、シャロン・ロックハートなど、後に大きな影響力を持つ多くの作家を輩出しました。

2009年には、ギャラリー設立15周年を記念し、美術館に匹敵する広さの展示スペースを新設。ギャラリーは、常に最先端の現代美術を発信し続けています。

日本人作家との深い関わり

ブラムは、1990年代に東京のギャラリーに勤務していた際に、奈良美智と村上隆という二人の才能に出会いました。1994年にサンタモニカでギャラリーを設立後、1995年には奈良美智の、1997年には村上隆のアメリカでの初個展を開催。これらの展覧会は、二人の国際的なキャリアを大きく後押ししました。

また、2010年には「もの派」の理論家であり作家である李禹煥の個展を開催。さらに2012年には、「太陽へのレクイエム−もの派の美術」展を開催し、榎倉康二、原口典之、小清水漸、関根伸夫、菅木志雄などの「もの派」の主要な作家たちの作品を紹介しました。この展覧会は、アメリカで初めて「もの派」の全貌を紹介する画期的なものでした。

現在、榎倉康二、小清水漸、李禹煥、関根伸夫、菅木志雄といった「もの派」の作家たちがブラム・アンド・ポーに所属しています。

ギャラリーの拡大

ギャラリー設立20周年を迎えた2014年には、ニューヨークのアッパー・イースト・サイドと東京に新しい支店をオープン。ニューヨーク店ではマーク・グロッチャンの「Butterfly Paintings」展を、東京店ではデイヴ・ムラーの「Sublime Memory Garden」展を開催し、国際的な展開を加速させました。

ブラム・アンド・ポーは、現代美術の動向を常に追い続け、その革新的な展示と、世界中の才能あるアーティストの発掘を通じて、現代美術の世界に多大な影響を与え続けています。

所属作家

（出典: 公式ウェブサイトや関連資料をご参照ください）

外部リンク

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