bmi(ブリティッシュ・ミッドランド航空)
bmi、正式名称ブリティッシュ・ミッドランド航空(British Midland Airways Limited)は、
1938年に設立された
イギリスの
航空会社です。日本では旧称であるブリティッシュ・ミッドランド航空の名で広く知られていました。
概要
本拠地は
ノッティンガム近郊のイーストミッドランド空港にあり、
ロンドン・ヒースロー空港においては、全発着枠の14%を占めるなど、重要な拠点として機能していました。ヒースロー空港と
マンチェスター空港からは、
ヨーロッパ各地をはじめ、北米、アフリカ、アジアへの長距離路線も運航していました。
かつては
航空連合スターアライアンスの一員であり、ルフトハンザ
ドイツ航空の傘下にもありました。
スカンジナビア航空も主要株主の一つでしたが、2009年11月1日に資本関係を解消しています。
2011年11月5日には、ルフトハンザから
ブリティッシュ・エアウェイズを傘下に持つ
インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)への売却が発表され、2012年3月30日に
欧州委員会が承認しました。同年4月12日には
ブリティッシュ・エアウェイズとの統合計画が明らかになり、4月20日には
スターアライアンスを脱退、同年
5月23日から
ワンワールドと提携を開始しました。これに伴い、
ロンドン・ヒースロー空港発着の一部路線では、bmiが運航する便に
ブリティッシュ・エアウェイズの「BA」コードが用いられるようになり、段階的に拡大されました。
航空券の予約システムには
アマデウスITグループが運営するアマデウスが採用されていました。
子会社
bmiは、
イギリス国内の短距離路線を運航するbmiリージョナルと、
格安航空会社のbmi babyという2つの子会社を持っていました。bmiリージョナルは、本社同様に
マイレージサービスや上級会員向けラウンジなどの
スターアライアンスサービスを提供していましたが、bmi babyはこれらのサービス対象外でした。
bmiリージョナルは2012年6月1日にセクター・アビエーション・ホールディングスに売却され、同年10月27日まではbmi便として運航を継続しましたが、その後は独立して事業を展開しました。しかし、
2019年2月16日に運航を停止しています。
マイレージプログラム:ダイアモンド・クラブ
bmiには「ダイアモンド・クラブ」というマイレージプログラムがありました。このプログラムには、ブルー、ブループラス、シルバー、ゴールドというステータスがあり、獲得したマイル数に応じて様々な特典が提供されていました。入会資格は
ヨーロッパ在住者に限定されていました。
かつては、
ANAマイレージクラブなど
スターアライアンス各社のマイレージプログラムとの提携がありましたが、bmiの
スターアライアンス脱退に伴い、ルフトハンザグループのマイレージプログラムは2012年4月19日限りで、その他の
スターアライアンス加盟
航空会社のマイレージプログラムも同年5月31日限りで提携が終了しました。
bmiの
ブリティッシュ・エアウェイズへの統合に伴い、ダイアモンド・クラブは、
イギリス地区での提携
クレジットカードでのポイントサービスなどを除き、2012年中に廃止される予定でした。
その他
2005年中旬より、bmi babyの格安運賃「tiny fare」での搭乗はマイレージ加算の対象外となりました。
2006年1月より、bmi babyの「tiny fare」搭乗のシルバーメンバーは、ビジネスラウンジの利用ができなくなりました。
ブループラスはスターアライアンスでは上級会員としては扱われませんでしたが、国内線や短距離国際線で有料となる機内食が無料になる特典がありました。
機材
2007年11月現在、bmiの機材は以下の通りでした。
エアバスA330-200型機 3機
エアバスA321-200型機 7機
エアバスA320-200型機 13機
エアバスA319-100型機 11機
エンブラエルERJ-145型機 13機
エンブラエルERJ-135型機 3機
就航都市
(詳細な就航都市リストは省略)
事故
ブリティッシュミッドランド航空542便不時着事故
ブリティッシュミッドランド航空92便不時着事故
関連項目
格安航空会社
脚注
(省略)
外部リンク
bmi
bmi baby