C413S

C413Sは、ソニー（現ソニーモバイルコミュニケーションズ）が開発・製造し、KDDIおよび沖縄セルラー電話から発売された第二世代携帯電話（cdmaOne）端末です。この端末の最大の特徴は、日本国内の携帯電話・PHS端末として初めてBluetooth機能を搭載したことです。

主な特徴

C413Sは、EZweb@mailに対応しており、Bluetooth 1.0b+CE規格を採用しています。このBluetooth機能を利用することで、PCやPDAとのダイヤルアップ接続、他のBluetooth対応携帯電話やPCとの間でアドレス帳、スケジュール、データフォルダ内のデータを送受信することが可能でした。さらに、Bluetoothを使ったゲーム「ミラクルラバーズ」がプリインストールされており、他のC413Sユーザーとの間で相性占いを楽しむことができました。ただし、Bluetoothヘッドセットのプロファイルには対応していなかったため、直接Bluetoothヘッドセットを接続することはできませんでした。

当時、折りたたみ型端末が主流になりつつあった中で、C413Sはソニーとしては久しぶりのストレート型端末でした。本体色のバイオレットは、ソニーのノートパソコンVAIOの本体色を意識したものであり、ソニー本体が開発・製造した最後のau端末となりました。その後、本体ロゴの「SONY」表記はXperia VL SOL21まで復活することはありませんでした。

GLAY PHONE

C413Sをベースにしたコラボレーションモデルとして「GLAY PHONE」も発売されました。このモデルはGLAYのロゴがあしらわれており、特別な起動画面が設定されていました。GLAY PHONEのユーザー限定でアクセスできる専用サイトでは、コンサートチケットの先行予約、CDジャケットの待ち受け画面、楽曲の着信メロディのダウンロードなどの特典が提供されました。販売は、GLAYの公式サイトや所属プロダクションであるMusic Up Networkへの電話申し込み限定で行われました。

沿革

C413Sは、2001年2月から技術基準適合証明を取得し、2001年4月には電気通信端末機器審査協会による技術基準適合認定の設計認証も受けています。しかし、2012年7月22日には、L800MHz帯エリアでのサービス停波とcdmaOneサービスの終了に伴い、利用できなくなりました。

まとめ

C413Sは、日本初のBluetooth搭載携帯電話として、当時のモバイル通信技術の進歩を象徴する端末でした。ソニーの技術力とデザイン性が融合したこの端末は、その後の携帯電話の進化に大きな影響を与えました。また、GLAYとのコラボレーションモデルの登場は、アーティストと携帯電話の融合という新たな可能性を示しました。

参考資料:

au C413S 製品アーカイブ

KDDI 過去のニュースリリース

ケータイWatch GLAY PHONE

ケータイWatch au C413S

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