SOL21

Xperia VL SOL21（エクスペリア VL SOL21）

Xperia VL SOL21は、ソニーモバイルコミュニケーションズによって日本国内市場向けに開発されたスマートフォンです。これは、auブランドを展開するKDDIおよび沖縄セルラー電話に対応しており、CDMA 1X WINおよび第3.9世代移動通信システム（au 4G LTE）をサポートしています。

概要

このスマートフォンは、IS12Sの後継機種として位置づけられていますが、実際にはグローバルモデルのXperia Vを基にした日本国内向けのローカライズ版です。基本機能面では同時期に発表されたNTTドコモ向けの兄弟機種であるXperia AX SO-01Eとほぼ同様の性能を有しています。

デザインにおいては、ソニー・エリクソン時代のシンボルマークが消え、製品のロゴは「Sony Ericsson」から「SONY」に変更されています。初期設定ではスモールアプリには対応していないものの、2012年12月14日のアップデートにより対応が追加されました。特筆すべきは、au向け端末で「SONY」ロゴが使用されるのはC413S以来である点です。キャッチコピーは「それは、あなたを動かす。」となっています。

Android 4.1へのアップデート

2013年5月16日には、Android 4.1へのアップデートが開始され、ユーザー体験を向上させるためのいくつかの機能追加が行われました。中でも、UIがXperia Zなどの現行機種に採用されている「Experience Flow」に変更され、アプリトレイやロック画面、ホーム画面の設定方法が更新されました。

さらに、アプリトレイでもフォルダ管理が可能になり、画面スライドによるロック解除機能「スワイプロック」が新設されました。フェイスアンロック機能も強化され、まばたきでロックを解除できる設定が追加されました。また、ユーザーはホーム画面のレイアウトを確認しながらウィジェットやアプリを配置できるようになり、最大で7つのホーム画面の追加と削除が可能となっています。

通知バーも機能強化され、カレンダーの通知に対する操作が便利になったほか、スクリーンショットを通知エリアでプレビュー表示することができ、そこからメールやSNSへシェアすることもできるようになりました。カメラ機能も強化されており、IMEがPOBox Touch 5.3から5.4にバージョンアップされるなど、多くの新しい機能が追加されています。

歴史とアップデート

Xperia VL SOL21は、2012年8月29日にドイツの家電展示会「IFA 2012」でソニーモバイルによって発表されました。その後、2012年10月17日にはKDDIおよびソニーモバイルから公式に発表され、2012年11月2日から関東および沖縄地域での先行発売が開始されました。本格的な発売は同年11月9日に実施されました。2013年には法人向け仕様もリリースされ、特にBlackモデルが販売されました。

アップデートに関しては、2012年11月28日にスリープ画面から復帰時にディスプレイが表示されない不具合が修正され、その後も様々なバグフィックスや機能追加が行われました。特に2013年6月21日には、ファームウェアの不具合によりOSアップデートが一時停止される事態が発生しましたが、2013年7月3日に再開されました。

また、nanacoを使用した決済に関する不具合が報告され、原因は特定の読み取り機との相性によるものでした。これに対するアップデートの提供は行われていません。

関連項目

Xperia VL SOL21は、その前のモデルであるXperia acro HD IS12Sの後継機であり、バッテリーが交換可能な機種です。兄弟機種のXperia AX SO-01E、後継機種のXperia UL SOL22など、ソニーモバイルのXperiaシリーズにおいて重要な役割を果たしています。

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