Choral Public Domain Library

コーラル・パブリックドメイン・ライブラリー（CPDL）について

コーラル・パブリックドメイン・ライブラリー（Choral Public Domain Library, CPDL）は、パブリックドメイン、または著作権者や著作隣接権者の許可を得て自由利用が可能な合唱や声楽曲の楽譜をアーカイブしたオンラインデータベースです。世界中の合唱音楽愛好家にとって、重要な情報源となっています。

概要

1998年にラファエル・オルネスによって設立されたCPDLは、当初はシンプルなウェブサイトでしたが、2005年にウィキ形式に移行し、ChoralWikiとして知られるようになりました。2008年7月にはオルネスがサイト管理から退き、運営は移行委員会を経て、カリフォルニア州認定の非営利団体CPDLに引き継がれました。現在では、CPDLによって運営されています。

2018年12月28日時点で、CPDLには3194人の作曲家による31,149作品もの楽譜がアーカイブされており、1300人以上もの編集・寄稿者が作成・編集に携わっています。アーカイブされている楽譜の約7割は宗教[[音楽]]です。

楽譜の形式とライセンス

CPDLにアーカイブされている楽譜は、主にオープンソースライセンス（CPDLライセンス、GnuGPL、CCライセンス）の下で配布されているものや、パブリックドメインに属するものです。楽譜の形式はPDFが中心ですが、PSやTIFF形式で提供されているものもあります。音声ファイルはMIDI形式が一般的ですが、MP3形式で提供されている楽曲もあります。さらに、Finale、Sibelius、NoteWorthy Composer、Encore、GNU LilyPondといった楽譜作成ソフトウェアのファイル形式に対応しているものもあります。

その他の機能

CPDLは、単なる楽譜アーカイブ以上の機能も提供しています。ウィキ形式を利用した以下のような機能も備えています。

オリジナルテキストと翻訳: 楽曲のオリジナルテキストや、そのソース、翻訳を見ることができます。
詳細な分類: 合唱曲のジャンル、時代、作品番号、声部などの分類基準によるクロスインデックスが可能です。
作曲家情報: 作曲家の情報も閲覧できます。
作品解説: 作品の説明や演奏上の注意点などが掲載されています。
コレクション: 合唱曲のコレクションの内容を確認できます。
コミュニティディスカッション: 「Talk」ページでは、作曲家や特定の作品について意見交換ができます。

参照・推薦情報

CPDLは、以下の教育機関や団体からリソースとして参照・推薦されています。

ケント州立大学
北イリノイ大学
オレゴン大学
ウェスタンオンタリオ大学
ミシガン大学のインターネット公共図書館
ニューヨーク州立大学オールバニ校
UCLA音楽図書館
ボストン大学
スタンフォード大学
ウィスコンシン・オシュコシュ大学

また、American Choral Directors Associationのアイオワ州支部、マサチューセッツ州支部からも推薦されており、イギリスの教育団体Intuteのリソースデータベースにも掲載されています。

他のパブリックドメイン音楽プロジェクト

CPDL以外にも、以下のようなパブリックドメイン音楽プロジェクトがあります。

Werner Icking Music Archive
ミュートピアプロジェクト
Kantoreiarchiv
国際楽譜ライブラリープロジェクト (IMSLP)

外部リンク

* CPDL — Choral Public Domain Library (ChoralWiki)

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