Chromebox

Chromeboxとは

Chromeboxは、Googleが開発したChromeOSを搭載するデスクトップパソコンです。Chromebookのデスクトップ版と位置づけられ、その特徴は、主にブラウザを介して動作することにあります。そのため、ソフトウェアやデータストレージはインターネット接続に大きく依存します。無線LANや有線LANを通じてネットワークに接続し、インターネット上のサービスやアプリケーションを利用します。

機能と特徴

Chromeboxは、省スペース設計が特徴であり、一般的なデスクトップパソコンと同様に、電源スイッチ、キーボード、ポインティングデバイス、そしてディスプレイを接続するためのインターフェースを備えています。ストレージにはソリッドステートドライブ（SSD）が採用され、高速なデータアクセスが可能です。また、プリンターは無線接続を基本とし、周辺機器との接続はUSBポートなどを利用します。

初期のモデルと進化

2012年5月にサムスンから最初に発売されたChromeboxは、1.3GHzのデュアルコアIntel Celeronプロセッサを搭載していました。USB 2.0ポートを6つ備え、HDMI、DVI、VGAに対応するDisplayPort++スロットを2つ搭載するなど、多様な接続オプションを提供していました。

2014年2月には、GoogleがASUS Chromeboxをベースに、ビジネス向けのビデオ会議システムを開発しました。このシステムは、1080pの高解像度カメラ、外部マイク/スピーカー、リモコンを同梱し、年間250ドルの管理費を含めた999ドルで販売されました。Google+ ハングアウトのようなインターフェースを採用し、最大15人までの参加者、画面共有用の専用URL、スケジュール管理機能を提供しました。

低価格モデルの登場と市場競争

2014年3月には、ASUSが179ドルの低価格モデルを市場に投入し、Chromebox市場に新たな価格帯を打ち立てました。このモデルは、Celeron CPUと4つのUSB3.0ポートを搭載し、小型軽量であることから、「今までで最も安いデスクトップコンピュータ」と評されました。同年5月には、ASUSがより高速なIntel Core i3プロセッサを搭載したモデルをリリースし、市場のニーズに応えました。

ヒューレット・パッカード（HP）も2014年6月に市場参入し、Intel Celeronプロセッサを搭載したChromeboxを販売しました。キーボードとマウスが付属するモデルも用意されました。さらに、8月にはエイサーがビジネス向けの機能を搭載した2つのモデルを発売し、デルも9月にはビデオ会議システムを搭載したモデルとエントリーレベルのマシンで市場に参入しました。

まとめ

Chromeboxは、その多様なモデル展開と手頃な価格帯によって、個人利用からビジネスシーンまで幅広く活用されるようになりました。シンプルで使いやすいChromeOSと、省スペース設計が特徴で、デスクトップパソコンの新たな選択肢として注目を集めています。

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