DEEP CAGE IMPACT 2009(ディープ・ケージ・インパクト2009)は、日本の
総合格闘技プロモーションであるDEEPが、
2009年12月19日に
東京都江東区の
ディファ有明で開催したイベントです。
この大会は、DEEPがプロモーションとして初めて本格的なオクタゴンケージを導入した記念碑的な興行となりました。従来のリングではなく、ケージを使用することで、試合展開や戦略にどのような影響があるのか、関係者やファンから注目が集まりました。
イベントは二部構成で合計18試合が組まれ、会場には1,764人の観客が詰めかけ、発表された数字によると満員札止めとなる盛況ぶりでした。
第一部のメインイベントでは、足関節技のスペシャリストとして知られる
今成正和が登場。ジャスティン・"ザ・ショッカー"・クルーズと対戦しました。試合は今成が序盤から独特のグラウンド技術を披露し、クルーズをコントロール。最終的には、彼が得意とする足関節の流れから、オモプラッタとフェイスロックを同時に極める難易度の高い複合技「今成ロール」で一本勝ちを収めました。
第二部のメインイベントは、
帯谷信弘対ISEの一戦でした。両者一歩も引かない激しい打撃戦を展開し、手数と正確性で帯谷が上回り、レフェリーストップによる
TKOで勝利を掴みました。試合後、勝利者マイクでは、帯谷がかつて「判定?ダメだよ、KOじゃなきゃ」と語った五味隆典の有名な発言になぞらえ、会場を沸かせました。
また、お笑い芸人である
KICK☆がこの大会でプロ格闘家としてのキャリアをスタートさせたことも注目されました。彼は唯一のキックボクシングルールの一戦で原田ヨシキと対戦しましたが、プロデビュー戦を
TKO負けで飾ることはできませんでした。
さらに、かつて活躍したTAISHOが約3年ぶりに
総合格闘技へ復帰する予定だったカードは、彼の怪我の影響もあり、翌年1月に行われるDEEP 45 IMPACTへ延期されています。
全18試合の中で、KOまたはTKOによる決着が9試合、一本勝ちが2試合と、過半数以上がKOまたは一本によるフィニッシュとなりました。判定決着は6試合、失格が1試合という結果でした。特に、
高木健太対久保輝彦戦は、高木の攻撃による久保の出血でドクターストップとなる
TKO決着でした。
以下に全試合結果を示します。
試合結果
第1部
- - オープニングファイト 65.8kg以下契約 肘なし 5分2R
-
○ 雄 vs. 樫倉康史 × (1R 1:05
TKO: レフェリーストップ、パウンド)
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○ 本村康博 vs. キル・ヨンボック × (2R 1:01
失格: グラウンドの膝蹴り)
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○ 近藤定男 vs. 坪井淳浩 × (2R終了
判定3-0)
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○ 高木健太 vs. 久保輝彦 × (1R 3:57
TKO: ドクターストップ、出血)
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○ 松本晃市郎 vs. 杉内勇 × (2R終了
判定3-0)
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○ 石川英司 vs. 渡辺良知 × (2R終了
判定2-0)
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○ 山本篤 vs. 宮下トモヤ × (3R終了
判定3-0)
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○ 川口雄介 vs. ロキュー・マルチネス × (3R終了
判定3-0)
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○ 今成正和 vs. ジャスティン・"ザ・ショッカー"・クルーズ × (1R 2:39
一本: フェイスロック)
第2部
- - オープニングファイト 65.8kg以下契約 肘なし 5分2R
-
○ 川崎泰裕 vs. 山口マイク満 × (1R 3:03
TKO: レフェリーストップ、パウンド)
-
○ 岡元飛竜 vs. 平野カイジ × (2R終了
判定3-0)
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○ 藤沼弘秀 vs. 命 × (1R 2:50
TKO: レフェリーストップ、パウンド)
-
○ 伊藤有起 vs. 松下直揮 × (1R 3:05
TKO: レフェリーストップ、パウンド)
- - 第4試合 キックルール 62kg以下契約 3分3R
-
○ 原田ヨシキ vs.
KICK☆ × (1R 2:18
TKO: レフェリーストップ、左フック)
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○ ベルナール・アッカ vs. 小阪俊二 × (1R 0:34
TKO: レフェリーストップ、スタンドパンチ連打)
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○ 桜井隆多 vs. 飛鷺輝 × (1R 2:13
KO: 右フック)
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△ 山崎剛 vs.
北田俊亮 △ (3R終了
判定1-1)
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○ 帯谷信弘 vs. ISE × (2R 1:49
TKO: レフェリーストップ、スタンドパンチ連打)