EneJet

EneJet（エネジェット）とは

EneJet（エネジェット）は、ENEOS株式会社が運営するセルフサービスステーションのブランドです。ENEOSブランドのサブブランドとして展開されており、店舗名には「ENEOS EneJet ○○」のように、ENEOSの後に名称が付きます。元々は東燃ゼネラル石油（現ENEOS）が展開していた「エクスプレス」ブランドであり、「エッソ」「モービル」「ゼネラル」のサブブランドとして親しまれていました。

概要

1998年の消防法改正によるセルフサービスガソリンスタンドの解禁を受け、東燃ゼネラル石油は2001年に「エクスプレス」ブランドの展開を開始しました。「もっとも素早く、簡単なサービスを最もきれいで心地よい設備で提供する」というコンセプトのもと、誰もが気軽に利用できるセルフSSを目指していました。

特徴

店舗形態: ドトールコーヒーショップやセブン-イレブン、オイル交換を行うモービル1センター、1DAY車検を行う車検民間車検工場を併設している店舗もあります。
展開: 2005年末時点では全国に約550店舗を展開していました。
ブランド基準: 「エッソ」「モービル」「ゼネラル」ブランドのセルフ式ガソリンスタンドであっても、「エクスプレス」ブランドを名乗るためには、一定規模以上の設備（大規模洗車場の併設、カフェスペースの有無、トイレの広さ、給油レーン数など）が必要でした。

東燃ゼネラル石油がJXエネルギーへ吸収合併された後も、「エクスプレス」ブランドは継続されましたが、「エッソ」「モービル」「ゼネラル」ブランドが「ENEOS」に統一されるのに伴い、エクスプレスブランドのスタンドもコンセプトを引き継いだENEOSのサブブランド「EneJet」へと順次転換されました。

2019年7月以降は、ENEOSのセルフ式ガソリンスタンドとして営業していた店舗が「EneJet」ブランドへリニューアルされる例も見られます。また、Dr.Driveを併設する店舗も増えています。

商品・サービス

EneJetでは、様々な商品・サービスを提供しています。

EneKey（エネキー）: FeliCaによるキーホルダー型の決済システム。給油機のリーダーにかざすだけで、登録したクレジットカードで支払いができます。ポイントカードとの連携も可能です。
モバイルEneKey: ENEOSサービスステーションアプリに搭載されているQRコード決済機能。EneKeyと同様に、クレジットカード決済やポイント利用が可能です。セルフサービス店だけでなく、一部のフルサービス店でも利用できます。
nanaco: セブン&アイグループの電子マネー。EneJet店頭ではキーホルダー式のENEOS nanacoを発行しています。
Speedpass: EneKey導入前に使用されていた決済ツール。EneKeyと類似していますが、Tカードの登録ができないなどの制約がありました。2019年6月に新規受付・再発行を終了し、2020年12月31日にサービスを終了しました。
Speedpass+: QUICPay、nanacoを使用した電子マネー。Speedpassと同様の機能に加え、EneJet以外でも利用できること、nanacoが使用できることが特徴です。Speedpassとともに2019年6月に新規受付・再発行を終了しました。
ENEOSカード／シナジーカード: ガソリン代が割引になるクレジットカード。Speedpass+に登録可能です。
各種ガソリン: ENEOSハイオク（オクタン価100）、ENEOSレギュラー（オクタン価90）、ENEOS軽油を販売しています。エクスプレス時代はそれぞれシナジーF-1、シナジーレギュラー、シナジーディーゼルと呼ばれていました。
EneJet Wash: ジェット噴射で汚れを落とす自動洗車機。きめ細かな泡で洗い上げる「泡ジェット洗車」が特徴です。エクスプレス時代はExpress Washと呼ばれていました。
ビデオポンプ: タッチパネル式の給油機。給油だけでなく、洗車やドトールコーヒー（併設店）の同時購入が可能です。

ロゴマーク

EneJetのロゴマークは、ENEOSのロゴに「EneJet」の文字が添えられたデザインとなっています。以前のエクスプレス時代には、「Express」のロゴが使用されていました。

トミカタウンとの連携

タカラトミーの玩具「トミカタウン」シリーズでは、「EneJet」や「EneJet Wash」をモデルとした商品が発売されています。セブン-イレブン（トミカ付き）と組み合わせることで、セブン-イレブン併設店を再現することも可能です。

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