FMたんと

FMたんととは

FMたんと（エフエムたんと）は、福岡県大牟田市やみやま市、熊本県荒尾市の一部地域を対象に放送を行っているコミュニティFM局です。この局は、株式会社有明ねっとこむが運営しており、地域に密着した情報提供を目指しています。

概要と開局

FMたんとは、2016年に開局しました。福岡県の筑後地方ではDreams FM、FM八女に次ぐ3局目であり、県全体では7番目のコミュニティ放送局です。運営元である有明ねっとこむは、1987年に設立された新しいメディアを提供する会社で、時代の流れに合わせてインターネットプロバイダーなどのIT事業へシフトしています。

本社は大牟田市のNTT大牟田ビルに位置しています。コミュニティ放送は通常、一市町村の一部地域に制限されますが、FMたんとは隣接する市の一体性が考慮されて、3市を対象にすることが許可されました。これは、福岡県と熊本県を跨いだ放送局としては全国初の試みです。

「炭都」の愛称

FMたんとの愛称は、かつて石炭で栄えた地域を象徴する「炭都」から名付けられています。それに伴い、地域の情報を豊かに収集し、届けていくという強い意志も込められています。特に、地域住民とのつながりを重視し、ニーズに応える放送内容を心がけています。

技術的な側面

FMたんとのスタジオと演奏所は、同じくNTT大牟田ビル内に設置されています。送信所は大牟田市に位置しており、特定地上基幹放送局の呼出符号はJOZZ0CJ-FMです。周波数は79.3MHzで、初期の空中線電力は10Wでしたが、2019年に15W、2020年には20Wに増強されています。

こうした技術的強化により、周辺地域でも聴取可能とされており、大川市、柳川市、長洲町などでもFMたんとの放送を楽しむことができます。

地域連携

FMたんとは、災害時における放送要請に関する協定を3市と締結しています。これは、非常時の情報伝達の重要性を認識し、地域全体での協力体制を強化するための取り組みです。これにより、住民が手に入れたい情報を迅速に届ける能力がさらに高まっていると言えます。

沿革

• - 1987年（昭和62年）: 有明ニューメディア・サービス株式会社設立
• - 2001年（平成13年）: 株式会社有明ねっとこむに社名変更
• - 2016年（平成28年）3月23日: 特定地上基幹放送局の予備免許取得
• - 同年5月19日: 試験電波発射開始
• - 同年6月21日: 特定地上基幹放送局の免許取得
• - 同年7月9日: 開局、同日から放送開始
• - 同年9月6日: 日本コミュニティ放送協会に加盟
• - 2019年5月25日: 空中線電力を15Wに増力
• - 2020年9月19日: 空中線電力を20Wに増力

FMたんとは、地域に根ざしたFM局として、これからもさらなる発展を目指し、地域の声を伝え続けていくでしょう。

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