FMラインウェーブ

FMラインウェーブ株式会社（FMらら）

概要

FMラインウェーブ株式会社は、岐阜県の可児市、美濃加茂市、そして可児郡御嵩町を中心に、超短波放送（FM放送）を行う特定地上基幹放送事業者です。2012年7月24日に開局した「FMらら」は、地域密着のコミュニティ放送として広く親しまれています。その愛称は、「ラインウェーブ」の頭文字と音楽の「ラ」の音を組み合わせて創作されました。

FMららの設立の背景には、2009年に制作体制が終了したかにかも放送の経験がありました。その後、2010年の梅雨前線豪雨や東日本大震災を受けて、地域の情報発信手段の必要性が高まり、地元の市町からの支援を受けてFMラインウェーブが設立されることになりました。

本社は可児市のケーブルテレビ可児内に位置し、放送用のスタジオも兼ねています。また、サテライトスタジオとして美濃太田駅や御嵩町に拠点も設けており、地域の多様なニーズに応える体制が整っています。

沿革

FMラインウェーブは、設立準備室を2011年12月22日に開設し、2012年には放送に向けた具体的な取り組みを開始しました。4月には放送機器が搬入され、同月には創立総会が開催されました。重要なステップとして、6月には特定地上基幹放送局の予備免許が取得され、試験放送を経て7月24日に本放送を開始しました。この時、可児市、美濃加茂市、御嵩町との間で災害時における緊急放送に関する協定も締結しました。

まずは地域のリスナーの期待に応えるため、多くのパーソナリティーを募り、これらの地域に根ざした番組が編成されました。2013年には、サテライトスタジオを美濃加茂市と御嵩町に開設し、より多様な情報発信に努めました。

FMららは、2014年1月に広報誌「ららマガジン」を創刊し、2015年にはインターネット配信サービスを開始。さらに、2016年からは外国人向けに英語やポルトガル語のニュースを放送し、地域の多様性にも対応しています。2022年には開局10周年の特別番組が放送され、地域の支持を確認しました。

編成方針

FMららは、開局以来、平日や土曜日の番組編成を行い、24時間体制で放送を行っています。自社制作の番組以外は、ミュージックバードのコンテンツを取り入れ、地域のリスナーに親しみやすい番組を提供しています。特に週末には「FMらら サタデーライン」として特別な編成が組まれることも特徴です。

防災ラジオ

FMラインウェーブは、特に防災への取り組みに力を入れており、美濃加茂市では希望する市民に無償で防災ラジオが貸与されています。これにより、緊急時の情報伝達がスムーズに行える体制が整備されています。

まとめ

FMラインウェーブ株式会社（FMらら）は、岐阜県に根差し、地域の事情やニーズに基づいて幅広い放送活動を展開しています。災害時の対応や地域に密着した情報伝達を通じて、地域社会の重要な一部として機能しています。

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