I Love Youからはじめよう

I Love Youからはじめよう

「I Love Youからはじめよう」は、安全地帯による1988年のシングルで、日本のロックシーンにおいて特別な存在感を放つ楽曲です。リリースは同年6月21日で、Kitty Recordsからのものでした。この曲は、前作「月に濡れたふたり」から約3ヶ月後のリリースであり、作詞を松井五郎、作曲を玉置浩二が担当し、編曲には安全地帯と星勝が関わっています。

音楽性と歌詞

この曲は、エネルギーあふれるシャウトが特徴的なロックナンバーで、聴く人の心を掴みます。ライブでの演奏時には、観客との一体感を生み出すことができる力強いリズムと前向きなメッセージが込められています。楽曲解説によれば、先鋭的なサウンドを追求する安全地帯は、過去のヒット曲に満足することなく、常に新たな音楽を形作ろうとする姿勢を見せています。本作は、その意欲を体現するような楽曲です。

リリースとチャート成績

「I Love Youからはじめよう」は、リリース当時、8センチCDとして限定5万枚で販売され、オリコンシングルチャートでは最高14位に到達しました。登場週数は9週で、売上は約4.3万枚に上りました。これにより、この曲は安全地帯のシングル売上ランキングにおいて18位に位置づけられています。

ライブ・パフォーマンス

この楽曲は、1988年のフジテレビ系音楽番組『夜のヒットスタジオDELUXE』やテレビ朝日系の『ミュージックステーション』でも何度も演奏されました。さらに、カップリング曲の「Too Late Too Late」も同年の『ミュージックステーション』で披露されました。これらのパフォーマンスでは、山木美和子や鈴木智佳などがコーラスとして参加しており、当時のライブでもその存在感を発揮していました。

2022年の『第73回NHK紅白歌合戦』では、安全地帯が37年ぶりに出演し、「I Love Youからはじめよう」を演奏しました。この時、昨年亡くなったドラマーの田中裕二に捧げる形でオープニングに玉置浩二によるギター弾き語りでの曲が披露され、その後続いて本作が演奏されました。このように、楽曲は時代を超えて多くのリスナーに親しまれています。

メディアでの使用とカバー

「I Love Youからはじめよう」は、太陽誘電のカセットテープ「That's」のCMソングとしても使用され、「この音が、僕らです」というキャッチコピーとともに多くの人々に印象を与えました。また、玉置浩二自身によるライブでのセルフカバーや、内藤やす子などのアーティストによるカバーも存在し、国際的にもアプローチされている楽曲です。

中国語バージョンも存在し、広東語では李克勤が「夏日之神話」というタイトルでカバーしているほか、潘協慶による北京語バージョンもリリースされています。

まとめ

「I Love Youからはじめよう」は、安全地帯のロックな魅力が凝縮された楽曲であり、音楽性、歌詞、演奏によって多くの人々に愛され続けています。ライブでのエネルギーや、他アーティストからのリスペクトも含め、これからもその存在感を持ち続けることでしょう。

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