Iモーション
iモーションは、NTTドコモが提供していた第三世代携帯電話FOMAにおける動画再生機能および動画配信サービスの名称です。このサービスは、iモード対応のウェブサイトを通じて、対応機種向けの動画ファイルをダウンロードすることを可能にしていました。一部のサイトでは、iモード情報料が必要となる場合もありましたが、多くの場合、ダウンロード後に動画を再生する方式が採用されていました。しかし、コンテンツ制作者によっては、ダウンロードを開始すると同時に動画を逐次再生できるプログレッシブダウンロード形式も提供されていました。さらに、仕様に準拠していれば、公式のサイト以外でも動画の配信と再生が可能でした。
サービス開始は2002年2月で、当初はN2002端末から利用可能でした。動画フォーマットは、iモーション向けにカスタマイズされたASF形式で、ファイルサイズの上限は100KBと制約がありました。これにより、初期のコンテンツは低解像度で1コンテンツあたり15秒程度に制限されていました。しかし、第二世代FOMAの2151シリーズ以降では、フォーマットがMP4に変更され、内蔵カメラによる動画撮影機能が追加されたことで、iモードメールへの添付ファイルとしての送受信が可能になり、「#iモーションメール」というサービスが開始されました。
MP4フォーマットの導入により、QuickTime Proや携帯動画変換君などのツールを用いてユーザーが自作した動画ファイルをサーバーにアップロードしたり、メモリーカードに保存して端末本体で再生することも可能になりました。2004年以降の900iシリーズからは、ファイルサイズの拡大やストリーミング配信（保存不可）に対応し、より多様な動画コンテンツが利用できるようになりました。ただし、702isまでの70Xiシリーズはストリーミング配信に対応していませんでしたが（SH702iSは例外）、703iシリーズ以降は対応しています。
動画ファイルの特性上、ウェブサイト閲覧やテキストメールの送受信に比べてパケット通信量が大きいため、2004年5月まではパケット通信料割引サービスがパケットパックのみであったことから、パケット通信料が上限なく高額になる「パケ死」を招く要因となっていました。しかし、2004年6月にパケ・ホーダイが提供開始されたことで、料金に対する懸念は解消され、2009年4月には10Miモーションを活用した動画配信サービス「BeeTV」が開始されるなど、動画コンテンツ市場の拡大に貢献しました。
iモーションには、MP4対応版とASF対応版の2つのバージョンが存在します。
MP4対応iモーション
MP4対応iモーションは、映像（MPEG-4）、音声（AMR/AAC/HE-AAC, Enhanced AAC+）、およびテキスト（Timed Text）をMP4ファイル形式で多重化したものです。2051シリーズ以降のFOMA端末で利用できました。最大ファイルサイズは機種によって異なり、2051～900iシリーズでは300KBまで、901i～903iシリーズでは500KBまで対応していました。N902iX HIGH-SPEEDでは、ストリーミングとダウンロードの両方で5MBまでのファイルが利用可能でした。P903iX HIGH-SPEED、F903iX HIGH-SPEED、および904iシリーズ以降の10Miモーション対応機種では、ダウンロード・ストリーミングともに10MBまで再生可能でした。さらに、2011年夏モデル以降のフィーチャーフォンでは、ダウンロードおよびストリーミングともに50MBまで再生可能となりました。
ASF対応iモーション
ASF対応iモーションは、映像（MPEG-4）と音声（AMR）をASFファイル形式で多重化したものです。対応機種は、FOMA N2002、P2002、D2101V、SH2101V、T2101Vと限られており、ファイルサイズの上限は100KBでした。MP4形式との互換性は全くなかったため、2051シリーズの発売以降、メニューサイト上のASF形式の動画は徐々に姿を消していきました。
iモーションメール
iモーションメールは、FOMA版iモードメールのサービスとして、2003年1月の2051シリーズより開始されました。内蔵カメラで撮影したiモーションや、コピープロテクトが施されていないiモーションコンテンツを、FOMAのiモードメールまたはインターネットメールとして送受信することができました。FOMAへの送信の場合、iモードセンターで添付ファイルのiモーションが保存され、受信メールの本文に記載されたWeb Toリンクからファイルをダウンロードする方式でした。ただし、大容量メールに対応した機種では、メールサイズが100KBまでであれば添付された状態で直接受信できました。パソコンなど一般の電子メール宛ての場合は、送信時のままiモーションがMP4ファイルで添付された状態で届きましたが、ファイルサイズが受信端末やメールサーバーの規定サイズを超過した場合は、正しく送受信できない可能性がありました。
サービス開始は2002年2月で、当初はN2002端末から利用可能でした。動画フォーマットは、iモーション向けにカスタマイズされたASF形式で、ファイルサイズの上限は100KBと制約がありました。これにより、初期のコンテンツは低解像度で1コンテンツあたり15秒程度に制限されていました。しかし、第二世代FOMAの2151シリーズ以降では、フォーマットがMP4に変更され、内蔵カメラによる動画撮影機能が追加されたことで、iモードメールへの添付ファイルとしての送受信が可能になり、「#iモーションメール」というサービスが開始されました。
MP4フォーマットの導入により、QuickTime Proや携帯動画変換君などのツールを用いてユーザーが自作した動画ファイルをサーバーにアップロードしたり、メモリーカードに保存して端末本体で再生することも可能になりました。2004年以降の900iシリーズからは、ファイルサイズの拡大やストリーミング配信（保存不可）に対応し、より多様な動画コンテンツが利用できるようになりました。ただし、702isまでの70Xiシリーズはストリーミング配信に対応していませんでしたが（SH702iSは例外）、703iシリーズ以降は対応しています。
動画ファイルの特性上、ウェブサイト閲覧やテキストメールの送受信に比べてパケット通信量が大きいため、2004年5月まではパケット通信料割引サービスがパケットパックのみであったことから、パケット通信料が上限なく高額になる「パケ死」を招く要因となっていました。しかし、2004年6月にパケ・ホーダイが提供開始されたことで、料金に対する懸念は解消され、2009年4月には10Miモーションを活用した動画配信サービス「BeeTV」が開始されるなど、動画コンテンツ市場の拡大に貢献しました。
iモーションには、MP4対応版とASF対応版の2つのバージョンが存在します。
MP4対応iモーション
MP4対応iモーションは、映像（MPEG-4）、音声（AMR/AAC/HE-AAC, Enhanced AAC+）、およびテキスト（Timed Text）をMP4ファイル形式で多重化したものです。2051シリーズ以降のFOMA端末で利用できました。最大ファイルサイズは機種によって異なり、2051～900iシリーズでは300KBまで、901i～903iシリーズでは500KBまで対応していました。N902iX HIGH-SPEEDでは、ストリーミングとダウンロードの両方で5MBまでのファイルが利用可能でした。P903iX HIGH-SPEED、F903iX HIGH-SPEED、および904iシリーズ以降の10Miモーション対応機種では、ダウンロード・ストリーミングともに10MBまで再生可能でした。さらに、2011年夏モデル以降のフィーチャーフォンでは、ダウンロードおよびストリーミングともに50MBまで再生可能となりました。
ASF対応iモーション
ASF対応iモーションは、映像（MPEG-4）と音声（AMR）をASFファイル形式で多重化したものです。対応機種は、FOMA N2002、P2002、D2101V、SH2101V、T2101Vと限られており、ファイルサイズの上限は100KBでした。MP4形式との互換性は全くなかったため、2051シリーズの発売以降、メニューサイト上のASF形式の動画は徐々に姿を消していきました。
iモーションメール
iモーションメールは、FOMA版iモードメールのサービスとして、2003年1月の2051シリーズより開始されました。内蔵カメラで撮影したiモーションや、コピープロテクトが施されていないiモーションコンテンツを、FOMAのiモードメールまたはインターネットメールとして送受信することができました。FOMAへの送信の場合、iモードセンターで添付ファイルのiモーションが保存され、受信メールの本文に記載されたWeb Toリンクからファイルをダウンロードする方式でした。ただし、大容量メールに対応した機種では、メールサイズが100KBまでであれば添付された状態で直接受信できました。パソコンなど一般の電子メール宛ての場合は、送信時のままiモーションがMP4ファイルで添付された状態で届きましたが、ファイルサイズが受信端末やメールサーバーの規定サイズを超過した場合は、正しく送受信できない可能性がありました。
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