IS05

IS05（あいえす ぜろご）

IS05は、シャープが日本国内向けに開発したauブランドのスマートフォンで、KDDIおよび沖縄セルラー電話のISシリーズの一部です。このモデルは、CDMA 1X WINに対応したストレート型のデバイスであり、製造型番はSHI05です。

概要

IS05は、初めからAndroid 2.2が搭載されていますが、残念ながらテザリング機能には対応していません。機能面では前モデルのIS03に類似している部分が多いものの、いくつかの改善点が見られます。特に、サイズが小さくスリム化され、CPUの変更によってグラフィック機能が向上し、省エネルギー性能も改善されました。バッテリー容量も1020mAhから1230mAhに増加し、インカメラや表示色数も充実しています。一方で、メモリ液晶や画面のサイズ、解像度、カメラ性能が若干低下しています。

イヤホン端子は一般的な3.5mmジャックを採用しており、シャープが提供するau向けの端末としては最後の1xEV-DO Rev.A対応モデルとなります。

歴史

IS05は2010年10月18日に公式に発表され、2011年3月10日から北陸・中部地区で販売を開始しました。その後、残りの地域へも販売が広がり、10月20日にはAndroid 2.3.4へのアップデートが提供されました。しかし、2012年1月には販売が停止し、同年7月22日には旧800MHz帯のサービスが終了しました。

プリインストールアプリ

この端末には、多彩なプリインストールアプリが搭載されています。主なアプリには、SkypeやTwitter、mixiSH、YouTubeなどが含まれており、ユーザーに便利さを提供します。また、HDMI出力機能やDLNA対応もあり、メディアコンテンツの活用にも配慮されています。

主な機能・サービス

IS05は、PC向けのWebブラウザを標準装備しており、Flashコンテンツもフルで表示可能です。ただし、携帯向けサイトEZWebにはアクセスできません。ウイルス対策として、安心セキュリティパックに対応しています。

カメラ性能については、メインカメラが約805万画素のCMOSセンサー、サブカメラは約43万画素のCMOSを利用しており、HDムービー撮影にも対応しています。さらに、FMトランスミッター機能を搭載しており、設定した周波数を合わせることで、保存した音楽を家庭用オーディオシステムで楽しむことができます。

ソフトウェアのアップデート

Android OSは2.3.4にバージョンアップ可能で、多くの新機能が追加されました。省エネ設定や詳細な電池使用状況の確認、アプリ管理機能、ビデオチャットやボイスチャットへの対応などが強化されました。また、カメラ機能にも新しいエフェクトが追加されるなど、利用者にとって便利な機能が拡充しています。

IS05は、このように多機能を備えつつ操作性も重視したスマートフォンであり、初期のスマートフォン市場における重要なモデルのひとつとなっています。

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