IS06

SIRIUS α IS06（シリウス アルファ あいえす ぜろろく）

SIRIUS α IS06は、韓国のパンテックによって開発された、auブランドの一部として展開されるスマートフォンです。このデバイスはKDDI及び沖縄セルラー電話のISシリーズに属し、CDMA 1X WINに対応したストレート型の端末となっています。製造型番はPTI06として知られています。

1. 概要

このスマートフォンは、au向けのAndroid端末として初めてAndroid 2.2 Froyoを搭載しており、韓国のSKテレコム向けであるVega IM-A650Sの日本向けローカライズモデルです。SIRIUS α IS06は、auのスマートフォンとして初めてWIN HIGH SPEED（MC-Rev.A）に対応しており、デザイン面でも独自のユーザーインターフェースを採用しています。本機は2010年12月に発売開始され、当初はCメールの送信機能が未対応でありましたが、2011年のソフトウェア更新を通じてこれらの機能が追加されました。

Cメールの送信機能に加え、Skype auやjibeといったアプリが導入され、Eメール機能やauが提供するマーケットアプリ「au one Market」なども、ソフトウェアアップデートを介して利用可能になりました。また、SIRIUS α IS06は、auの端末としては初のSIMフリー端末であることも特徴で、特定のR-UIMカード以外も利用可能にしています。これにより、法人向けモデルでは海外のCDMA事業者のUIMカードを挿入することで、海外でも使用可能となるメリットがあります。

2. 歴史

このスマートフォンは、2010年10月18日にKDDIとパンテックワイヤレスジャパンにより公式に発表され、12月23日には全国で一斉発売を開始しました。2011年1月には、発売を記念したイベントが開催され、今後行われるソフトウェアアップデートによる機能追加が発表されました。続く2月と4月には、CメールやSkype等の機能が追加され、さらに法人向けモデルも2011年5月2日に発売されました。

その後、各地での販売が段階的に終了し、2012年7月には一部サービスの停波が実施されました。この端末は、KDDIの中で非常に重要な位置を占めていたため、そのヒストリーは多くのユーザーの記憶に残っています。

3. 主な機能・サービス

スムーズな操作が可能なユーザーインターフェースに加え、ウイルスバス対策として「安心セキュリティパック」が導入されている一方、PCサイトビューアーは未装備ですが、PC向けのWebブラウザと同等のアプリが標準装備されています。これにより、インターネット環境での利便性が確保されています。

4. 法人向けモデル

2011年5月に発売された法人向けモデルは、コンシューマモデルと同一のハードウェアに法人向けアプリケーションを搭載したもので、特に法人向けの機能が強化されています。グローバルパスポートCDMA といった特殊な機能に対応し、法人ユーザーには特に有用な選択肢となっています。

このように、SIRIUS α IS06は、機能性やデザイン、使いやすさの点で非常に優れたスマートフォンであり、特にauユーザーにとって重要な存在として、多くのブランドの伝説となっています。

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