ISW11F

ARROWS Z ISW11Fの概要

ARROWS Z ISW11Fは、富士通ブランドにより開発されたau向けのスマートフォンで、日本国内専用に設計されています。このデバイスはKDDIおよび沖縄セルラー電話のストレート型スマートフォンの一環であり、ISシリーズの一モデルとして位置づけられています。通信はCDMA 1X WINと+WiMAXに対応しており、当時の技術を積極的に採用しています。

主要な特長

ARROWS Z ISW11Fは、2011年冬モデルの中でも特に「防水かつハイスペックなスマートフォン」として位置づけられています。富士通にとって初めてのau向けスマートフォンであり、モバイルWiMAX対応のハイエンドモデルです。この端末には、デュアルコアCPUであるOMAP4430が搭載され、流れるようなナビゲーション体験が提供されています。「サクサクタッチパネル」という表現で示される滑らかな操作感が特徴です。

防水と防塵性能を備えており、公式のテザリング機能にも対応しています。また、カメラにはソニー製のExmor R for mobileセンサーが採用され、より質の高い写真が撮影可能です。ディスプレイはHD液晶（1280×720）で、au端末としては初めての搭載となります。色配列はRGBストライプ方式です。

接続とインターフェース

この端末ではマイクロUSBポートを通じて充電やマスストレージ機能を提供しており、変換アダプターを使うことでUSBメモリーやキーボード、マウスの接続も可能です。Bluetooth接続でも外部デバイスを簡単に利用できます。

ユーザーインターフェースには、富士通独自の「NX! comfort UI」やau標準の「au HOME」、標準のAndroidランチャーが用意されています。Android 4.0にアップグレードすると、au HOMEは廃止され、NX! comfort UIとAndroid標準ランチャーのみが残ることになります。音声通話中にWiMAXによるデータ通信ができないことを除けば、非常に多機能な端末といえます。

歴史とリリース

ARROWS Z ISW11Fは、2011年9月26日にKDDIから公式発表され、その後数回の延期を経て、2011年12月17日に全国で一斉に発売されました。その後、2012年初めにはauオンラインショップでも購入できるようになり、多くのユーザーに利用されました。

2012年には、Android 4.0.3へのバージョンアップが行われ、ユーザーエクスペリエンスが向上しました。このアップデートにより、UIの改良や新機能の追加が行われ、特にカメラアプリなどが改善されました。

その他の特性

ARROWS Z ISW11Fは、通常サイズのSIMカードを使用する数少ない機種の一つです。また、PC向けWebブラウザが標準搭載されており、Flashコンテンツの表示にもしっかり対応しています。

このように、ARROWS Z ISW11Fは、防水性や高性能なカメラ、そして滑らかなユーザーインターフェースなど、当時のスマートフォン市場の中で際立った特徴を持つモデルとして、高い評価を得てきました。

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