J・D・リンド

ジェームズ・ダグラス・リンド（JD）氏は、カナダ出身のカーリング界の重鎮です。選手として、そして指導者として、輝かしい実績を残しています。

選手としてのキャリアでは、ジュニア時代からカーリングに打ち込み、数々の大会で活躍しました。2004年にはTwin Anchors Houseboats Vacations / Prestige Inn Classicで準優勝、2011年にはWorld Financial Group Classicで優勝を果たすなど、高いスキルの持ち主であることを証明しています。さらに、2012年にはBoston Pizza CupとHDF Insurance Shoot-Outで銀メダルを獲得するなど、常にトップレベルで活躍していました。

しかし、リンド氏の真価はコーチとして発揮されました。2007年にカナダ・ジュニアカーリング選手権でコーチとしてのキャリアをスタートさせると、2013年から2022年まで日本カーリング協会のナショナルコーチを務めました。その間、3度のオリンピックで日本代表チームを指導する大役を担いました。

2014年ソチオリンピックでは、北海道銀行フォルティウスのコーチとしてチームを5位に導きました。続く2018年平昌オリンピックでは、日本の女子カーリング界の顔ともいえるLS北見（ロコ・ソラーレ）のコーチとして、歴史的快挙となる銅メダル獲得に貢献しました。これは、日本カーリング界にとって男女を通じて初のオリンピックメダル獲得という偉業でした。同時に、男子代表チームであるスポーツコミュニティー軽井沢クラブのコーチも務め、8位という結果を残しています。そして2022年北京オリンピックでも、ロコ・ソラーレを銀メダルへと導き、日本のカーリング界に大きな足跡を残しました。

2022年9月30日、日本カーリング協会との契約が解除され、ナショナルコーチを退任しましたが、その直後の10月4日にはロコ・ソラーレのヘッドコーチに就任しています。これは、日本のカーリング界におけるリンド氏の存在感がいかに大きいかを示す出来事と言えるでしょう。

私生活では、2016年に結婚し、息子が1人います。また、カナダ・アルバータ州南部のカーリング殿堂入りを果たしており、その功績はカナダにおいても高く評価されています。

リンド氏が指導したチームは、ソチオリンピックの日本女子代表チームであるフォルティウス、平昌オリンピックと北京オリンピックの日本女子代表チームであるロコ・ソラーレ、そして平昌オリンピックの日本男子代表チームであるスポーツコミュニティー軽井沢クラブなど、日本のカーリング界を代表するチームばかりです。

このように、選手として、そして指導者として、数々の実績を残してきたリンド氏。その功績は、日本のカーリング界の発展に大きく貢献し、今後もその手腕に期待がかかります。彼の指導力、戦略眼、そして選手たちへの深い理解は、日本のカーリング界の未来を照らし続けるでしょう。 彼の今後の活躍にも注目が集まります。

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