Jigブラウザ
jigブラウザは、株式会社jig.jpが2004年10月1日に公開した、携帯電話でインターネット上のウェブページを閲覧するためのウェブブラウザです。2012年までに累計900万以上のユーザーに利用され、当時の携帯電話におけるウェブ閲覧体験を大きく向上させました。
jigブラウザは、iアプリ、EZアプリ (Java)、S!アプリ端末用のJavaアプリケーションとして提供され、PC用のWebサイトをほぼそのままのレイアウトで表示できる点が大きな特徴でした。また、携帯電話の画面サイズに合わせて最適化して表示する機能も備えており、ユーザーは状況に応じて表示方法を選択できました。例えば、SoftBank 905SH（AQUOSケータイ）では、横画面表示にも対応していました。
さらに、フェンリルのPC用ウェブブラウザSleipnirとの連携機能も搭載されており、Sleipnirでブックマークしたお気に入りをjigブラウザと共有することができました。これは、PCと携帯電話をシームレスに連携させたいユーザーにとって非常に便利な機能でした。
jigブラウザwebは、iモード、EZweb、Yahoo!ケータイ上でパソコン用サイトを表示するネットアプリケーションとして提供されていました。利用するには、jigブラウザwebログインサイトにアクセスしてログインする必要がありました。
「jigブラウザのアプリ版」を指して「jigアプリ」と呼ぶことがありますが、jig.jpには「jigアプリ」という別のサービスが存在するため、混同しないように注意が必要です。
当時、携帯電話端末の内蔵フルブラウザはパケット通信料が高額になることがありましたが、jigブラウザはパケホーダイなどの定額制サービス内で利用できるため、コスト面を重視するユーザーに支持されました。
jigブラウザには、様々な機種やニーズに対応するため、複数のバージョンが存在しました。
jigブラウザ30KB: NTTドコモのFOMA70Xi, 506i, 505iシリーズ、およびWILLCOMの端末向けに開発されたバージョンです。プログラム容量が30KBと非常に軽量で、基本的な機能を搭載していました。D800iDSにおいては、2画面表示やタッチパネル操作にも対応していました。jiglet機能は搭載されておらず、jigブラウザTOOLという別アプリで提供されていました。
jigブラウザ Ver9.X.Xi: jigブラウザ9をベースに、2008年秋冬モデルの一部機種から採用されたStarプロファイルに対応したバージョンです。iウィジェットに対応し、Starプロファイルでサポートされた端末機能（タッチパネル、光TOUCH CRUISER）などを利用できました。
jigブラウザ Ver9.X.X: docomo、SoftBank 3Gに対応したjigブラウザの最新版です。対応機種はメガiアプリ版、ソフトバンク公式版に準じます。UIの変更や、アニメーションGIF、FLASH内のリンク抽出に対応していました。
jigブラウザ100KB Ver7.X.X: NTTドコモのFOMA90Xiシリーズ、F702iD, auのEZアプリ (Java) 対応機、およびSoftBank 3G対応機向けのjigブラウザです。プログラム容量は100KBで、jigletに対応している点が特徴でした。jigletとは、jigブラウザ上で動作するプラグインのことで、スケジューラやメーラーなど様々な種類がありました。jigletの開発環境は一般に無料で公開されており、ユーザーが自由にjigletを作成し、jig.jp社のWebサイト上で公開することもできました。
メガiアプリ版jigブラウザ Ver7.X.X: 機能は100KB版の7.X.Xに準じますが、画面表示の拡大/縮小機能や明るさ調整機能、タスク一覧のサムネイル表示機能など、アプリ性能の向上や容量の増加によって実現した追加機能が搭載されていました。
jigブラウザ100KB Ver5.X.X（旧バージョン）: FOMA、au、SoftBank 3Gで使用できる旧バージョンのjigブラウザです。対応機種はVer7.X.Xの100KB版と同じです。Ver7.0.0で全体が大きく変更されたため、トラブルに備えて提供されていましたが、更新は既に終了しています。jiglet対応前の最終版であるため、jiglet機能は搭載されていません。Ver7.X.Xでは削除された機能もいくつか存在します。
jigブラウザweb: iモード、EZweb、Yahoo!ケータイ上でPC用サイトを表示するネットアプリケーションです。jigletには対応しておらず、jigブラウザとは異なり、サイト全体をハッキリと表示できない場合があります。
オープンアプリ版jigブラウザ: auの一部機種で使用可能になったオープンアプリ上で動作するjigブラウザです。オープンアプリの仕様により1日の通信量が制限されているため、それを確認できる機能を持っていました。仕様的な制約からjiglet機能は搭載されておらず、それぞれ別のオープンアプリとして提供されていました。
10KB版jigブラウザ: 2005年のエイプリルフール企画として期間限定で公開されたjigブラウザです。NTTドコモのiアプリ対応全機種で使用でき、本体サイズは10KBと非常にコンパクトでした。DoJa1.0の範囲内だけで動作しました。
NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルでは、コンビニ払い（ドコモ、auのみ）、Yahoo!ウォレット、ウェブマネー、モバイルSuica（おサイフケータイ利用時）、MobileEdy（同。ドコモ、auのみ）、クレジットカード、郵便振替、銀行振込から支払い方法を選択できました。ソフトバンクモバイルのPCサイトブラウザ非搭載機種では「SoftBank通話料合算払い」を、ウィルコムでは「ウィルコム公式課金」を利用できました。これらの場合、月額課金となります。
jigブラウザ: 月額630円 / 年間6000円
jigブラウザweb: 月額300円 / 年間3000円
jigブラウザをベースに開発されたスマートフォン向けのブラウザです。無料で提供され、2012年2月にAndroid向けβ版が公開され、同年6月にAndroid・iOS向け正式版が公開されました。iOS版はiPhoneとiPod touchに対応しています (iOS 5が必要)。
ibisBrowser
jigブラウザ
jiglet.jp（jig.jpによるjigletのポータルサイト）
* jigletまとめ（有志によるjigletの一覧）
特徴
jigブラウザは、iアプリ、EZアプリ (Java)、S!アプリ端末用のJavaアプリケーションとして提供され、PC用のWebサイトをほぼそのままのレイアウトで表示できる点が大きな特徴でした。また、携帯電話の画面サイズに合わせて最適化して表示する機能も備えており、ユーザーは状況に応じて表示方法を選択できました。例えば、SoftBank 905SH（AQUOSケータイ）では、横画面表示にも対応していました。
さらに、フェンリルのPC用ウェブブラウザSleipnirとの連携機能も搭載されており、Sleipnirでブックマークしたお気に入りをjigブラウザと共有することができました。これは、PCと携帯電話をシームレスに連携させたいユーザーにとって非常に便利な機能でした。
jigブラウザwebは、iモード、EZweb、Yahoo!ケータイ上でパソコン用サイトを表示するネットアプリケーションとして提供されていました。利用するには、jigブラウザwebログインサイトにアクセスしてログインする必要がありました。
「jigブラウザのアプリ版」を指して「jigアプリ」と呼ぶことがありますが、jig.jpには「jigアプリ」という別のサービスが存在するため、混同しないように注意が必要です。
当時、携帯電話端末の内蔵フルブラウザはパケット通信料が高額になることがありましたが、jigブラウザはパケホーダイなどの定額制サービス内で利用できるため、コスト面を重視するユーザーに支持されました。
種類
jigブラウザには、様々な機種やニーズに対応するため、複数のバージョンが存在しました。
jigブラウザ30KB: NTTドコモのFOMA70Xi, 506i, 505iシリーズ、およびWILLCOMの端末向けに開発されたバージョンです。プログラム容量が30KBと非常に軽量で、基本的な機能を搭載していました。D800iDSにおいては、2画面表示やタッチパネル操作にも対応していました。jiglet機能は搭載されておらず、jigブラウザTOOLという別アプリで提供されていました。
jigブラウザ Ver9.X.Xi: jigブラウザ9をベースに、2008年秋冬モデルの一部機種から採用されたStarプロファイルに対応したバージョンです。iウィジェットに対応し、Starプロファイルでサポートされた端末機能（タッチパネル、光TOUCH CRUISER）などを利用できました。
jigブラウザ Ver9.X.X: docomo、SoftBank 3Gに対応したjigブラウザの最新版です。対応機種はメガiアプリ版、ソフトバンク公式版に準じます。UIの変更や、アニメーションGIF、FLASH内のリンク抽出に対応していました。
jigブラウザ100KB Ver7.X.X: NTTドコモのFOMA90Xiシリーズ、F702iD, auのEZアプリ (Java) 対応機、およびSoftBank 3G対応機向けのjigブラウザです。プログラム容量は100KBで、jigletに対応している点が特徴でした。jigletとは、jigブラウザ上で動作するプラグインのことで、スケジューラやメーラーなど様々な種類がありました。jigletの開発環境は一般に無料で公開されており、ユーザーが自由にjigletを作成し、jig.jp社のWebサイト上で公開することもできました。
メガiアプリ版jigブラウザ Ver7.X.X: 機能は100KB版の7.X.Xに準じますが、画面表示の拡大/縮小機能や明るさ調整機能、タスク一覧のサムネイル表示機能など、アプリ性能の向上や容量の増加によって実現した追加機能が搭載されていました。
jigブラウザ100KB Ver5.X.X（旧バージョン）: FOMA、au、SoftBank 3Gで使用できる旧バージョンのjigブラウザです。対応機種はVer7.X.Xの100KB版と同じです。Ver7.0.0で全体が大きく変更されたため、トラブルに備えて提供されていましたが、更新は既に終了しています。jiglet対応前の最終版であるため、jiglet機能は搭載されていません。Ver7.X.Xでは削除された機能もいくつか存在します。
jigブラウザweb: iモード、EZweb、Yahoo!ケータイ上でPC用サイトを表示するネットアプリケーションです。jigletには対応しておらず、jigブラウザとは異なり、サイト全体をハッキリと表示できない場合があります。
オープンアプリ版jigブラウザ: auの一部機種で使用可能になったオープンアプリ上で動作するjigブラウザです。オープンアプリの仕様により1日の通信量が制限されているため、それを確認できる機能を持っていました。仕様的な制約からjiglet機能は搭載されておらず、それぞれ別のオープンアプリとして提供されていました。
10KB版jigブラウザ: 2005年のエイプリルフール企画として期間限定で公開されたjigブラウザです。NTTドコモのiアプリ対応全機種で使用でき、本体サイズは10KBと非常にコンパクトでした。DoJa1.0の範囲内だけで動作しました。
支払い方法
NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルでは、コンビニ払い（ドコモ、auのみ）、Yahoo!ウォレット、ウェブマネー、モバイルSuica（おサイフケータイ利用時）、MobileEdy（同。ドコモ、auのみ）、クレジットカード、郵便振替、銀行振込から支払い方法を選択できました。ソフトバンクモバイルのPCサイトブラウザ非搭載機種では「SoftBank通話料合算払い」を、ウィルコムでは「ウィルコム公式課金」を利用できました。これらの場合、月額課金となります。
月額/年間料金
jigブラウザ: 月額630円 / 年間6000円
jigブラウザweb: 月額300円 / 年間3000円
jigbrowser+
jigブラウザをベースに開発されたスマートフォン向けのブラウザです。無料で提供され、2012年2月にAndroid向けβ版が公開され、同年6月にAndroid・iOS向け正式版が公開されました。iOS版はiPhoneとiPod touchに対応しています (iOS 5が必要)。
関連項目
ibisBrowser
外部リンク
jigブラウザ
jiglet.jp（jig.jpによるjigletのポータルサイト）
* jigletまとめ（有志によるjigletの一覧）
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