KEIRINグランプリ'87

KEIRINグランプリ'87

1987年12月30日、平塚競輪場を舞台にKEIRINグランプリ'87が開催されました。この年のグランプリは、立川競輪場で開催される日本選手権競輪との兼ね合いから、開催地が平塚競輪場となりました。優勝賞金は1700万円で、競輪界の頂点を決めるレースとして大きな注目を集めました。

出場選手

この年のグランプリには、選ばれし精鋭たちが集結しました。各選手がそれぞれの戦略と意気込みを持ってレースに臨みました。

競走内容

レースは残り2周を通過した時点で、滝澤正光と馬場圭一が、先行する清嶋彰と山口健治に対して仕掛ける構えを見せました。しかし、清嶋に突っ張られ、滝澤は動きを封じられてしまいます。その隙をついて、本田晴美が小門洋一を引き連れ、内側から東京勢の後ろ3番手を奪いに行きます。しかし、馬場が強引に本田を外から押圧し、東京勢の後ろ3番手が空きました。馬場は空いた3番手に滝澤を迎え入れ、ジャンが鳴ると、先頭から清嶋-山口、滝澤-馬場、本田-小門、俵信之-中野浩一-佐々木昭彦という隊列になりました。

最終ホームから、俵がカマシ気味に仕掛けますが、本田の横に出るのが精一杯でした。これにより、本田は完全に進路を失います。最終バックで、滝澤が3番手から豪快な捲りを放ち、後続を大きく引き離して圧勝しました。2着争いは、中野が鋭く追い込んで入りました。なお、5着でゴールした馬場は失格となりました。

競走結果

優勝したのは滝澤正光で、2着は中野浩一でした。このレースの結果は、競輪ファンに大きな興奮と感動を与えました。

配当金額

レースの配当金額は、レース展開を反映して、比較的高めの金額となりました。詳細な配当金額は当時の資料で確認できます。

エピソード

この年のグランプリは、立川競輪場で翌年3月に開催される日本選手権競輪との兼ね合いから、開催地が平塚競輪場となりました。
グランプリ単体の売上は、40億6653万9400円となり、目標の30億円を大幅に上回りました。これは、このレースへのファンの期待と関心の高さを示すものでした。
井上茂徳は、弥彦競輪場で開催された開設記念における失格が重く見なされ、たとえ特別競輪を優勝してもこの年のグランプリの出場権を得ることはできませんでした。この年は、井上が特別競輪を優勝できなかったという点も特筆すべきでしょう。
優勝した滝澤正光は、この年、高松宮杯競輪、全日本選抜競輪、オールスター競輪と特別競輪3連覇を達成していました。さらに、当レースを制したことで、当時の競輪界年間最高獲得賞金額となる1億3128万5100円を稼ぎ出し、3年連続の賞金王に輝きました。また、この年は年間勝率8割、年間勝利数64という驚異的な記録を達成しました。

脚注

注釈、出典については、当時の資料をご参照ください。

関連項目

* KEIRINグランプリ

KEIRINグランプリ'87は、滝澤正光の圧倒的な強さと、競輪界の熱気を象徴するレースとして、今もなお語り継がれています。

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