KEIRINグランプリ07

KEIRINグランプリ07：伏見俊昭が制覇した激戦の記録

2007年12月30日、立川競輪場を舞台に、KEIRINグランプリ07が開催されました。このレースは、その年の競輪界を代表する選手たちが集結し、年間王者の座を争う最高峰の戦いです。優勝賞金は1億円と、選手たちのプライドがぶつかり合う激戦となりました。

出場選手とレース前の状況

出場選手は、佐藤慎太郎、有坂直樹、小嶋敬二、渡邉晴智、手島慶介、兵藤一也、山崎芳仁、伏見俊昭、飯島昌弘の9名。補欠選手には山田裕仁が名を連ねました。この年の獲得賞金順位で選出された選手たちは、2007年1月1日から12月4日までの期間で熾烈な戦いを繰り広げてきました。

レース展開

レースは、北日本勢が2つのラインに分かれる形でスタート。青板通過時点では、佐藤-有坂、小嶋-渡辺、手島-兵藤、山崎-伏見-飯島の4分戦となりました。青板バックストレッチで山崎が動き出し、小嶋の外側を抑えながら赤板を通過。打鐘で佐藤が仕掛けると山崎も応戦し、4コーナー手前で山崎がスパート。佐藤は一旦4番手に下がり、最終ホームストレッチで山崎が逃げる展開に。最終1コーナーから小嶋が捲りを打つも、後続の渡辺は遅れてしまいます。小嶋は3コーナーで山崎を捉えますが、伏見が巧みに小嶋の後ろに位置取り、最後は伏見と小嶋の一騎打ちとなりました。

決着

ゴール寸前で伏見が小嶋を差し切り、見事優勝。2着には小嶋、3着には飯島が入線しました。伏見選手は、この優勝で6年ぶり2度目のグランプリ制覇を達成。さらに、このレースで獲得した賞金により、2007年度の競輪選手賞金王にも輝き、生涯獲得賞金額も10億円を突破しました。

レース結果と配当

レース結果は以下の通りです。
1着：伏見俊昭
2着：小嶋敬二
* 3着：飯島昌弘

配当金額は、伏見選手の勝利を予想したファンに大きな喜びをもたらしました。

レースを彩ったエピソード

この年のKEIRINグランプリ中継は、テレビ東京系列が放送しましたが、同系列では最後のKEIRINグランプリ中継となりました。また、GP単体の売上は63億8341万0600円と目標には届かなかったものの、シリーズ3日間の売上は156億8118万2300円と目標を突破し、3年連続で前年を上回る記録を達成しました。

S級S班の戦い

当レースに出場した全9選手は、2007年12月27日から発足した初代S級S班の選手たちでもありました。S級S班の地位は、2008年12月26日まで保障されることになり、競輪界のトップ選手としての誇りをかけてレースに臨みました。

伏見俊昭の偉業

優勝した伏見俊昭選手は、北京五輪出場権獲得のためのワールドカップシリーズ転戦中であり、このレースは1ヶ月半ぶりの日本国内での競輪レース出場でした。しかし、ブランクを感じさせない圧巻の走りで、6年ぶり2度目のグランプリ制覇を達成。競輪ファンに大きな感動を与えました。

まとめ

KEIRINグランプリ07は、伏見俊昭選手の劇的な勝利で幕を閉じました。激しい駆け引き、そして選手の熱い思いが交錯したこのレースは、多くの人々の記憶に残るものとなりました。初代S級S班選手たちによるハイレベルな戦いは、競輪の魅力を改めて示したと言えるでしょう。

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