Kopete

Kopeteは、複数のインスタントメッセージングプロトコルに対応した、自由なソフトウェアのクライアントです。KDEデスクトップ環境での利用を想定して開発され、KDEとの統合が図られています。Kopeteという名称は、チリの口語でアルコール飲料を意味する「Copete」に由来します。幅広いプロトコルに対応しており、ユーザーは様々なサービスを通じてコミュニケーションを取ることができます。

対応プロトコル

Kopeteは以下のプロトコルに対応しています。

Windows Live Messenger: Microsoftが提供するメッセージングサービス。
Yahoo! Messenger: Yahoo!が提供するメッセージングサービス。
XMPP (Jabber): Google Talkなど、様々なサービスで利用されている分散型メッセージングプロトコル。音声通話にはJingleを使用。
AOL Instant Messenger (AIM): AOLが提供するメッセージングサービス。
Gadu-Gadu: ポーランドで人気のあるメッセージングサービス。
GroupWise: Novellが提供するグループウェア。
ICQ: 古くからあるメッセージングサービス。
Lotus Sametime: IBMが提供するエンタープライズ向けメッセージングサービス (Meanwhileプラグイン経由)。
Skype: Microsoftが提供するVoIPサービス (非推奨、Kopete Skypeプラグイン経由)。
Winpopup: Windowsの古いネットワークメッセージングサービス。
Bonjour: Appleが開発したローカルネットワーク用プロトコル。
Facebook: ソーシャルネットワーキングサービス。
ショートメッセージサービス (SMS): 携帯電話向けテキストメッセージングサービス。

機能

Kopeteは、効率的で使いやすいコミュニケーションを実現するための様々な機能を備えています。

タブによるグルーピング: 複数の会話をタブで整理し、管理が容易。
複数アカウントの同時利用: 複数のサービスのアカウントを同時に利用可能。
KAddressBook、KMailとの連携: KDEの連絡先管理ツールやメールクライアントとの連携。
会話ログ記録: 会話の履歴を保存し、後から参照可能。
エモーションアイコン、通知などのカスタマイズ: ユーザーインターフェースを細かくカスタマイズ可能。

プラグイン

Kopeteは、プラグインによる機能拡張が可能です。標準で以下のプラグインが付属しています。

KopeTex: LaTeX記法による数式表示。
ウェブプレゼンス: ユーザーのオンライン状況をウェブで公開。
エイリアス: 表示名の設定。
コンタクトメモ: 連絡先に関するメモの追加。
テキスト効果: メッセージに様々なテキスト効果を適用。
ネットミーティング: オンライン会議機能。
ブックマーク: よく利用する連絡先をブックマーク。
暗号化: メッセージの暗号化。
強調: メッセージの一部の強調表示。
自動置換: テキストの自動置換。
接続状況: 接続状況の表示。
統計: 利用統計の表示。
翻訳ソフト: メッセージの翻訳。
履歴: メッセージの履歴表示。

IRCサポート

Kopeteは、IRC (Internet Relay Chat) のサポートはKDE 4.0では標準で提供されなくなりました。しかし、開発はSubversionリポジトリで継続されています。

関連項目

Kopeteに関連するソフトウェアとして以下があります。

Pidgin: マルチプロトコル対応のインスタントメッセージングクライアント。
KSirc: KDE環境向けのIRCクライアント。
Konversation: KDE環境向けの別のIRCクライアント。

外部リンク

Kopete ウェブサイト
* Kopete で Google Talk を利用する方法

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