L-05A

L-05A：高速データ通信をポケットに。NTTドコモのUSB接続型データ通信端末

2009年、携帯電話のデータ通信速度は新たなステージへ。この進化を象徴する端末として登場したのが、LGエレクトロニクスジャパンが開発し、NTTドコモが提供した「L-05A」です。本機は、USB接続型のFOMAデータ通信端末で、当時最先端の技術であるHSUPA（カテゴリ6）に対応。最大受信速度7.2Mbps、最大送信速度5.7Mbpsという高速通信を実現しました。

コンパクトボディと高い機能性

L-05A最大の特徴は、そのコンパクトさ。携帯時は本体を折りたたむことで、立方体のような形状になり、持ち運びやすさを追求した設計となっています。さらに、ユーザーフレンドリーな設計として、L-02Aに引き続きゼロインストール機能を搭載。複雑な設定を必要とせず、パソコンに接続するだけで簡単にインターネットに接続できるよう配慮されています。

国内外のシームレスな通信

通信速度は、国内のFOMAハイスピードエリア内では、下り最大7.2Mbps、上り最大5.7Mbpsという高速通信を実現。エリア外でも、送受信最大384kbpsで通信を維持します。また、国際ローミングにも対応しており、W-CDMAとGSMネットワークを利用して、海外でも安心してデータ通信を利用できます(WORLD WING)。ビジネスユーザーから個人ユーザーまで、幅広いユーザーのニーズに応える設計となっています。

開発から発売までの歴史

L-05Aは、開発から発売まで綿密な準備期間を経て市場に投入されました。

2009年3月17日：技術基準適合証明（TELEC）通過
2009年4月24日：電気通信端末機器審査協会（JATE）通過
2009年5月12日：開発発表
2009年6月26日：発売開始

これらの工程を経て、高い品質と信頼性を備えた端末としてユーザーに届けられました。

関連製品

L-05Aは、NTTドコモのUSB接続型データ通信端末シリーズにおける重要なモデルであり、後継機種であるL-07Aや、さらに進化した3.9G、LTE通信サービスXiに対応したL-02Cなど、数々のモデルへと繋がる礎となりました。その技術的進化を辿ることで、モバイル通信の歴史の一端を垣間見ることができます。

まとめ

L-05Aは、高速通信、コンパクトなデザイン、そして使いやすさを兼ね備えた、完成度の高いUSB接続型データ通信端末でした。当時としては画期的な高速通信能力と、世界中で利用できるローミング機能は、モバイルライフを大きく変えるポテンシャルを秘めていたと言えるでしょう。この端末は、後のデータ通信端末の進化に大きな影響を与え、現代の高速モバイル通信環境の基礎を築いたと言えるでしょう。

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