MAIN GATE

MAIN GATE

『MAIN GATE』（メインゲート）は、日本の人気フュージョンバンド、カシオペアが発表した通算35枚目のオリジナルアルバムです。長年にわたり日本の音楽シーンにおいて独自の地位を確立してきた彼らが、新たな時代への扉を開くかのようなタイトルを冠したこの作品は、バンドの歴史における重要な節目の一つと言えるでしょう。

参加ミュージシャン

本作『MAIN GATE』のサウンドを形作るのは、カシオペアの核となるメンバー、そして長年の活動を支えるサポートミュージシャンです。

中心メンバーとして、繊細かつダイナミックなプレイでバンドサウンドを牽引するエレクトリック・ギターの野呂一生、色彩豊かな音色で楽曲に深みを与えるキーボードの向谷実、そして、図太くも柔軟なベースラインでグルーヴを支える鳴瀬喜博が参加しています。

彼らレギュラーメンバーに加え、本作では、長年にわたりカシオペアのドラムスとしてバンドサウンドに欠かせない存在であり、現在もサポートという形で多くの作品に貢献している神保彰がドラマーとして参加。鉄壁のリズムセクションを構築しています。この布陣により、『MAIN GATE』はカシオペアならではの緻密かつ躍動的なアンサンブルを実現しています。

制作体制

アルバム『MAIN GATE』の制作は、多岐にわたる専門家たちの協力のもと行われました。サウンドの方向性を決定づけるサウンドプロデュースは、バンド自身であるカシオペアが手掛けています。メンバー自らが音作りの舵を取ることで、彼らの理想とするサウンドが追求されました。

レコーディングとミキシングは、エンジニアの志村広行氏が担当。スタジオでの演奏を録音し、それぞれの楽器の音をバランスよくミックスすることで、楽曲の完成度を高める重要な役割を果たしています。また、アシスタントエンジニアとしてGenta Tamai氏が参加し、志村氏の作業をサポートしました。

完成した音源の最終的な音圧や音質を調整するマスタリングエンジニアは、小鐵徹氏が務めました。彼の作業によって、アルバム全体を通して一貫性のある、リスナーに最適なサウンドが提供されています。

スタッフ

アルバム制作の現場を支えたのは、音楽家やエンジニアだけではありません。楽器の調整やメンテナンスなど、技術的な側面からバンドをサポートしたテクニシャンとして、堀内靖氏、佐々木英輔氏、枝川光孝氏の名前がクレジットされています。彼らの存在が、メンバーが最高のパフォーマンスを発揮できる環境を整えました。

また、バンドの活動全般、レコーディングスケジュールやプロモーションなどを管理するアーティスト・マネージメントは、高橋文明氏が担当しました。彼のサポートによって、音楽制作に集中できる体制が構築されています。

アートワーク

アルバムのビジュアルイメージを創り上げるアートワークもまた、作品の重要な要素です。『MAIN GATE』のアートディレクションとデザインは、Kazuo Fukuda氏が手掛けました。アルバムのタイトルや音楽性からインスピレーションを得たデザインが、リスナーの期待感を高めます。

ジャケットを飾る印象的なカバー写真は、Arthur Tress氏によるものです。そして、アルバムのブックレットなどに掲載されるメンバーのアーティスト写真は、Morito Isoda氏が撮影しました。これらのビジュアル面が一体となり、作品の世界観を構築しています。

このように、『MAIN GATE』は、カシオペアのメンバーを中心としながらも、多くのプロフェッショナルたちの献身的な作業によって完成された一枚です。そのサウンドやアートワークからは、ベテランバンドがなおも探求を続けるクリエイティブな姿勢が感じ取れます。

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