MARS (格闘技イベント)

MARS（マーズ）とは

MARS（マーズ）は、かつて日本で開催されていた格闘技イベントです。リング上では総合格闘技をメインに、キックボクシングや女子総合格闘技なども行われていました。エグゼクティブ・プロデューサーはトリニティ代表取締役の天野勇気氏が務め、闘神塾がオフィシャルジムとして存在していました。

歴史

2005年12月22日にMARSの発足が発表され、翌2006年2月4日には有明コロシアムで旗揚げ大会が開催されました。GCMコミュニケーションの「MARSプロジェクト」が企画・製作を担当し、トリニティの天野勇気氏がチーフプロデューサーに就任。K-1やHERO'Sを運営するFEGの谷川貞治氏が選手派遣で協力する体制でスタートしました。

しかし、大会運営は当初から困難を極めました。観客動員数に苦戦し、エキシビションと称したプロレスの実施、杜撰なマッチメイクや大会運営などが批判を浴びました。

批判を受けて、MARSは体制を一新。日本人発掘のための新シリーズ「MARS ATTACK」を始動させました。格闘技ニュースサイトBoutReviewの井田英登編集長がアドバイザーとして参加し、フリー選手を公募してMARS専属契約として育成する方針を打ち出しました。ロストポイント制の総合格闘技の新ルールを導入したり、女子総合格闘技の試合を組むなど、新たな試みも行われましたが、レフェリーのルール認識不足など不手際が目立ち、関係者から抗議を受ける事態となりました。井田氏も運営陣と衝突し、MARSを去っています。

2006年6月には、アメリカの総合格闘技大会「MFC」（BodogFight）と業務提携を結び、外国人選手がMARSのリングに登場するようになりました。83kgトーナメントも開催されましたが、BodogFightとの提携関係は2006年内で終了しました。

2007年4月には、オープンフィンガーグローブを用いる投げ技と立ち関節技も解禁されたキックボクシングルール「MARSブラスターバウト・ルール」が制定され、興行に組み込まれるようになりました。

旗揚げ2年目の2008年には、72kg級MARSブラスターバウト初代王者決定トーナメントが開催されましたが、決勝戦が行われることはありませんでした。2008年5月10日に「MARS 12 THE ROAD TO GOD」が開催されたのを最後に、MARSは活動を停止しました。

テレビ放送

当初はMXテレビで中継され、後日インターネットテレビのGyaOで配信されていました。サムライTVでも中継が行われていました。2008年1月からはテレビ埼玉でレギュラー中継番組「格闘神話MARS」が放送されていました。

大会一覧

MARS EXPLOSION (2006年2月4日、有明コロシアム)
MARS 02 (2006年4月29日、韓国)
MARS World Fighting GP in MAKUHARI (2006年5月13日、幕張メッセ)
MARS ATTACK 01 (2006年7月21日、新宿FACE)
MARS 04 NEW DEAL (2006年8月26日、両国国技館)
MARS 05 (2006年10月7日、後楽園ホール)
MARS 06 (2006年12月16日、ディファ有明)
MARS 07 TORNADO RETURNS (2007年4月15日、ディファ有明)
MARS 08 (2007年6月30日、ディファ有明)
MARS 09 (2007年9月8日、ディファ有明)
MARS 10 (2007年11月11日、JCBホール)
MARS11 2nd ANNIVERSARY (2008年2月11日、新宿FACE)
* MARS 12 THE ROAD TO GOD (2008年5月10日、新宿FACE)

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