MONET Technologies

MONET Technologies 株式会社について

MONET Technologies株式会社（モネ・テクノロジーズ）は、ソフトバンクとトヨタ自動車が共同で設立した企業です。本社を東京都港区に構え、モビリティサービスにおける新たな価値創造を目指しています。

事業概要

MONET Technologiesは、トヨタ自動車が構築した「モビリティサービスプラットフォーム（MSPF）」とソフトバンクの「IoTプラットフォーム」を連携させ、以下の主要な事業を展開しています。

オンデマンドモビリティサービス: スマートフォンアプリなどを活用し、利用者のニーズに応じて最適な移動手段を提供するサービスです。
データ解析サービス: モビリティに関する様々なデータを収集・分析し、サービスの改善や新たな価値創出に繋げるサービスです。
Autono-MaaS事業: 自動運転技術を活用したMaaS（Mobility as a Service）を提供します。トヨタのMaaS専用次世代電気自動車「e-Palette」を用いたサービスを計画しています。これは、自動運転車とモビリティサービスを融合させた、新たなモビリティ体験を創造するものです。

資本提携とコンソーシアム

MONET Technologiesは、自動車業界の変革に対応するため、多くの企業と資本・業務提携を進めています。

2019年3月には、本田技研工業と日野自動車が資本・業務提携に参加。同年6月には、マツダ、スズキ、SUBARU、ダイハツ工業、いすゞ自動車といった大手自動車メーカーが提携に加わりました。

さらに、多岐にわたる業界の企業が参加する「MONETコンソーシアム」を設立。2019年3月の設立当初には10業種88社が参加し、その後も参加企業が増加を続け、2020年3月末には534社に達しました。コンソーシアムでは、参加企業が互いのデータやアイデアを共有し、新たなビジネスチャンスを探求しています。

実証実験

MONET Technologiesは、サービスの本格展開に向けて、様々な実証実験を積極的に展開しています。

相乗り配車プラットフォーム: スマートフォンアプリを用いた相乗り配車サービスの実証実験を各地で実施。都市部での通勤や、地域住民の移動手段としての可能性を検証しています。
自治体連携: 多くの自治体と連携し、オンデマンドモビリティサービスの導入に向けた検討や実証実験を行っています。地域ごとのニーズに合わせた柔軟なサービス提供を目指しています。
マルチモーダルサービス: 陸上交通に加えて、舟運を活用した新たな通勤手段を実証実験しています。複数の交通手段を組み合わせることで、より便利で快適な移動体験の創出を目指します。

これらの実証実験を通して、MONET Technologiesはより実用的なモビリティサービスの開発に取り組んでいます。

MONET Biz (モネビズ)

MONET Bizは、法人向けのモビリティサービスです。複数の企業が社用車を共有することで、コスト削減や効率的な移動の実現を目指します。スマートフォンアプリを使って、オフィスや駅へのオンデマンドな移動を可能にします。

ヘルスモビリティ

フィリップス・ジャパンと共同開発した「ヘルスモビリティ」は、医療機器を搭載した車両で患者宅を訪問し、オンライン診療を可能にするサービスです。医師不足に悩む地域での医療サービス提供に貢献します。遠隔医療の可能性を追求し、地域医療の課題解決に貢献していきます。

社名の由来

MONETという社名は、トヨタ自動車が1997年から2002年まで提供していた自動車向けオンライン情報提供サービス「MONET」に由来します。当時のMONETは、Mobile Networkの略称として紹介されていました。

その他の取り組み

ソフトバンクが設立した自動運転技術開発会社「SBドライブ（現BOLDLY）」の知見も活用し、MONET Technologiesの事業展開に役立てていくとしています。自動運転技術とMaaSを融合させることで、より革新的なモビリティサービスの実現を目指しています。

今後の展望

MONET Technologiesは、MaaSのリーディングカンパニーとして、さまざまな企業との連携を通して、モビリティサービスの変革を推進しています。自動運転技術の進展、社会課題の解決、新しいライフスタイルの創出に貢献するために、MONET Technologiesは挑戦を続けていきます。

沿革

2018年9月: MONET Technologies株式会社設立。
2019年1月: ソフトバンクとトヨタ自動車による合弁会社化。
2019年2月: 国内17自治体と連携。
2019年2月〜: 丸の内エリア、豊田市、横浜市、福山市などでオンデマンドバスや乗合タクシーの実証実験開始。
2019年3月: MONETコンソーシアム設立、日野自動車および本田技研工業と資本・業務提携。
2019年6月: マツダ、スズキ、スバル、ダイハツ、いすゞと資本・業務提携。
2019年7月: 「MONET Biz」を発表。
2019年11月: 福島県いわき市での小型電動車運行実験に参画、「ヘルスケアモビリティ」発表。
* 2020年1月: 舟運を活用した通勤者向けマルチモーダルサービスの実証実験実施。

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