MacOS Monterey

macOS Montereyは、Appleが開発したmacOSの18番目のメジャーリリースであり、バージョンナンバーは12です。macOS Big Surの後継として、2021年6月7日のWWDC 2021で発表され、同年10月25日に無償で配布が開始されました。このOSの名前は、カリフォルニア州モントレー郡にあるモントレーという町にちなんで名付けられました。最新のセキュリティアップデートは2024年7月29日に提供されています。

macOS Montereyは、The Open Groupによって正式に認定されたUNIXシステムです。WWDC 2021の基調講演で発表された主な新機能は以下の通りです。

新機能

Mac用「ショートカット」Appの追加: これまでiOSやiPadOSで利用できた「ショートカット」AppがMacでも利用可能になりました。
ユニバーサルコントロール: 1つのキーボードとマウスで複数のMacやiPadをシームレスに操作できる機能です。初期リリースでは未実装でしたが、後のバージョンでベータ版として提供されました。
再設計されたSafariブラウザ: Safariブラウザのデザインが刷新され、より使いやすくなりました。
AirPlay: iOS/iPadOS端末から受信したAirPlayコンテンツをMacで再生できるようになりました。
FaceTimeの強化: 画面共有機能の追加や、音楽やテレビ番組などのコンテンツを同期して体験できるSharePlay機能が追加されました。
Macの初期リセット: 「システム環境設定」からMacを初期状態に戻す機能が追加されました。
Live Text: 写真、スクリーンショット、クイックルック、Safariで表示されたテキストをコピー、ペースト、翻訳、検索できる機能です。当初はApple Silicon Macのみの機能でしたが、後にIntel Macでも利用可能になりました。
集中モード: iPhoneやiPadで設定した集中モードに合わせて、Macの通知をフィルタリングできる機能です。

システム要件

macOS Montereyは以下のMacで利用できます。

MacBook: Early 2016以降
MacBook Air: Early 2015以降
MacBook Pro: Early 2015以降
iMac: Late 2015以降
iMac Pro: 2017以降（全モデル）
Mac mini: Late 2014以降
Mac Studio: 2022
Mac Pro: Late 2013以降

macOS Montereyは、多くの新機能と改善を導入し、Macのユーザーエクスペリエンスを向上させることを目指しています。これらの新機能は、Appleのエコシステム内での連携を強化し、ユーザーがより効率的に作業できるように設計されています。また、セキュリティアップデートも定期的に提供されており、常に最新の状態で利用することが推奨されます。

このオペレーティングシステムは、IntelベースのMacだけでなく、Appleシリコンを搭載したMacでも快適に動作します。Live Text機能のように、当初はAppleシリコンMac限定だった機能も、後にIntel Macでも利用可能になるなど、幅広いユーザーが新機能を体験できるようになりました。macOS Montereyは、Appleの継続的なイノベーションの一環であり、ユーザーがより快適にMacを使用できる環境を提供しています。

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