Maker's Pier

メイカーズ ピアは、愛知県名古屋市港区金城ふ頭にある複合商業施設です。その名前は「ものづくりふ頭」を意味し、訪れる人々に創造性とエンターテイメントを提供する場所として設計されました。

概要

金城ふ頭は名古屋港の中央部に位置し、長らく貿易の中心地として機能してきました。以前は「金城ふ頭中央緑地」として親しまれていましたが、名古屋市が金城ふ頭全体を「モノづくり文化交流拠点」として再開発する構想を打ち出したことで、新たな展開を迎えることとなりました。この構想の一環として、レゴランド・ジャパンの誘致をコーディネートしたGCDS CorporationとGCDS JAPANが基本コンセプトを提案。野村不動産グループのジオ・アカマツが商環境設計やテナントコンセプト設計を担当し、矢作建設工業が建設を担い、GCDS JAPANと矢作地所が共同で運営を行っています。

メイカーズ ピアは、「モノづくり文化交流拠点」構想に基づき、「Make」と「Entertainment」を組み合わせた造語「Makertainment」（メイカーテインメント）をコンセプトとしています。

沿革

2016年（平成28年）1月31日 - 金城ふ頭中央緑地北側部分が閉鎖。
2017年（平成29年）3月30日 - 全面開業。

施設

施設は、「フォレストガーデン」、「セントラルパーク」、「アップタウン」の3つのエリアに分かれています。

所在地とアクセス

所在地：〒455-0848 名古屋市港区金城ふ頭二丁目7-1
鉄道：名古屋臨海高速鉄道あおなみ線 金城ふ頭駅から専用連絡通路で直結。名古屋駅から最速17分。
水上バス：名古屋市営地下鉄名港線 名古屋港駅のある名古屋港ガーデン埠頭から水上バス「名古屋港トリトンライン」で約30分、のりばから徒歩7分。
自家用車：伊勢湾岸自動車道（名港トリトン）名港中央インターチェンジを利用し、名古屋市営金城ふ頭駐車場に駐車。

業績不振と課題

開業当初は、レゴランド・ジャパンへの期待もありましたが、実際には集客に苦戦し、開業からわずか2か月で閉店する店舗が出始めました。売上高は想定の10分の1に留まり、レゴランドの集客不足を理由に契約途中で撤退するテナントも現れました。2018年5月には、開業から1年余りで12店舗が撤退し、52区画中10区画が空いている状況が、矢作建設工業の決算会見で明らかになりました。

レゴランド・ジャパンとの連携についても、年間パスポート以外は再入場ができない点や、夜間営業の不在、周辺に居住者が少ないといった問題点が指摘されています。

今後の展望

集客に苦労している現状にもかかわらず、金城ふ頭エリアは、名古屋市国際展示場（ポートメッセなごや）の新展示館やコンベンション施設、金城ふ頭駅東部への旅客船ターミナルの新設などが計画されており、名古屋を代表するウォーターフロントとして成長する可能性を秘めています。メイカーズ ピアがこれらの開発と連携し、どのように活路を見出すかが今後の課題です。

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