Nバス

南城市コミュニティバス「Nバス」について

Nバスは、沖縄県南城市が運営するコミュニティバスです。南城市内における公共交通の利便性向上を目的に、2019年10月1日に運行を開始しました。それまで市内には路線バスの営業所や出張所が点在し、那覇市方面への路線が中心だったため、市内での移動は不便でした。そこで、南城市地域公共交通再編実施計画の一環としてNバスの運行を開始し、既存の路線バス網も大幅に再編することとなりました。

運行概要

Nバスは、平日の日中と土曜・休日には、南城市役所を発着点とする6つのルートを運行しています。また、平日の朝夕には、通勤や通学用の特別ルートも運行しています。運行業務は沖縄バスに委託されています。愛称の「Nバス」は、南城市の英語表記「Nanjo City」の頭文字に由来します。

沿革

2019年10月1日：運行開始。既存路線バスの大幅な再編も同時に実施。
2019年11月1日：運行時刻を変更し、土曜・休日ダイヤを新設。
2020年6月1日：1日乗車券の販売を開始。
2021年10月20日：ICカード「OKICA」を導入。
2022年2月21日：乗車券・1日乗車券の電子チケット販売を開始。クレジットカード決済による事前購入が可能に。
2022年3月7日：アニメ「白い砂のアクアトープ」とコラボした1日乗車券を販売開始。
2022年4月1日：一部路線の運行時刻・本数や経路等を変更。
2023年4月1日：一部路線の運行時刻と経路を変更。

路線

Nバスの路線は、路線マップや時刻表で色分けされており、各系統の識別に使用されています。

現行路線：詳細は南城市の公式サイト等で確認できます。
過去の路線：2019年10月1日～2022年3月31日の路線情報も記録として残っています。

運賃

Nバスの運賃は以下の通りです。

均一運賃：300円（小学生は150円）。未就学児は無料。
回数券：南城市民限定で10枚セットを販売。大人1600円（1回あたり160円）、小中高生800円（1回あたり80円）。
1日乗車券：大人700円、中高生500円、小学生350円。アニメコラボ1日乗車券は大人用のみ。
支払い方法：現金、ICカード「OKICA」、電子チケット。
OKICA：南城市民限定デザインのNバスOKICAも発売。Nバス以外でも利用可能。南城市民は回数券と同額で利用可能。
電子チケット：クレジットカード決済による事前購入が可能。
購入場所：回数券、1日乗車券、アニメコラボ1日乗車券、NバスOKICAは、沖縄バス南城出張所などで購入可能。

車両

Nバスの車両は、F1系統を除き、日野ポンチョ、日野レインボー、三菱ふそうエアロミディの計9台の専用車で運行されています。F1系統のみ、沖縄バスの一般路線で使用される三菱ふそうエアロスターが使用されます。車両点検や故障時には、沖縄バスの三菱ふそうエアロミディが代走することがあります。

路線バスの再編

Nバスの運行開始に伴い、2019年10月1日に南城市内の既存路線バスの運行ルートや時刻が大きく変更されました。主な変更点は以下の通りです。

36番・糸満〜新里線（沖縄バス）：発着地を南城市役所へ変更。
37番・那覇新開線（東陽バス）：南城市役所発着便を新設。
38番・志喜屋線（東陽バス）：大幅に減便し、減便区間はNバスがカバー。
39番・百名線→南城線（沖縄バス）：発着地を南城市役所へ変更し、路線名を変更。
40番・大里線（沖縄バス）：発着地を南城市役所へ変更し、増便。
41番・つきしろの街線（沖縄バス）：大幅に減便し、廃止された区間はNバスがカバー。
49番・南風原線（沖縄バス）：南城市内を経由しないため廃止。
50番・百名（東風平）線（琉球バス交通）：一部便を南城市役所発着に変更。
51番・百名（船越）線（琉球バス交通）：運行時刻・本数のみ変更。
53番・志喜屋（船越）線（琉球バス交通）：一部区間を廃止し、51番に統合。廃止区間はNバスがカバー。
54番・前川線（琉球バス交通）：運行時刻のみ変更。
83番・玉泉洞線（琉球バス交通）：一部経路変更。
109番・大里（真鏡名）線（沖縄バス）：一部区間を廃止し、40番や309番に統合。廃止区間はNバスがカバー。
309番・大里〜結の街線（沖縄バス）：新路線として運行開始。後にサンエーパルコシティ発着便も運行。
338番・斎場御嶽線（東陽バス）：斎場御嶽へのアクセスを確保するために運行開始。
339番・南城〜結の街線（沖縄バス）：新路線として運行開始。後にサンエーパルコシティシティ発着便も運行。

関連情報

Nバスに関する詳しい情報は、以下の公式サイトや関連情報を参照ください。

南城市公式サイト：公共交通情報 - 南城市役所
南城市Nバス：南城市Nバス
Nバス娘：南城市公共交通アテンダント　Nバス娘 - Facebook
* Nバス公式X(旧Twitter)：@Nbus_Nanjo

Nバスは、南城市民の生活を支える重要な交通手段として、今後もその役割を担っていくでしょう。

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