N505i

NEC N505i：2003年のmova時代を彩った高機能携帯電話

2003年、NTTドコモの第二世代携帯電話サービスmovaにおいて、NECはN505iという魅力的な端末を発表しました。本機は505iシリーズの4番手として登場し、洗練されたデザインと当時としては高度な機能を備えていました。

デザインとディスプレイ

N505iは、丸みを帯びた優しいフォルムが特徴的でした。そのデザインは、先行機種であるN504iを彷彿とさせつつも、より洗練された印象を与えています。背面にはサブディスプレイと、サラウンド機能に対応したステレオスピーカーを搭載。このステレオスピーカーは、当時の携帯電話としては画期的で、より臨場感あふれる音楽体験を提供しました。

メインディスプレイは、2.4インチQVGA液晶で、26万2144色という鮮やかな表示を実現しました。これは、前機種であるN504iSから大幅なスペックアップであり、写真や動画をより美しく表示することが可能になりました。また、サブディスプレイも6万5536色表示の120×160ドットTFT液晶を採用。従来のSTN液晶に比べて視認性が大幅に向上し、情報確認が容易になりました。

カメラ機能

N505iは、有効画素数約32万画素(記録画素数約31万画素)のカメラを搭載していました。505iシリーズの中では控えめなスペックではありましたが、動画撮影機能とフォトライトが新たに搭載されたことで、より多様な撮影が可能になりました。接写撮影には、専用のレンズアクセサリーが付属していました。

音質と着信メロディ

着信メロディは50和音に対応（内蔵メロディは64和音）し、当時としては高音質の着信音を楽しむことができました。ステレオスピーカーとの組み合わせにより、より豊かな音楽体験を提供しました。

その他機能と歴史

N505iは、他のmova 505iシリーズ[端末]と同時に2003年4月8日に開発が発表され、同年7月4日に発売されました。movaサービスの終了に伴い、2012年3月31日を以ってサービス提供は終了しました。 興味深いことに、Googlebotの一部には、ユーザーエージェントとして「N505i」を名乗るものも存在します。

まとめ

NEC N505iは、高精細な液晶ディスプレイ、ステレオスピーカー、動画撮影機能など、当時としては先進的な機能を備えたmova端末でした。洗練されたデザインと充実した機能は、多くのユーザーを魅了しました。movaサービス終了後も、その存在は、携帯電話の歴史における重要な1ページとして記憶されています。

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