SO505i

mova SO505i（ムーバ・エス オー ごー まる ごー アイ）は、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ（現在のソニーモバイルコミュニケーションズ）が開発し、NTTドコモから発売された第二世代携帯電話(mova)端末です。

概要

SO505iは、505iシリーズとして、D505i(三菱電機)に次いで2番目に発売されました。外部メモリとしてメモリースティックDuoに対応し、最大128MBまでの容量を利用できました。

特徴的なのは、その開閉機構です。180°スタイル（ワン・エイティ スタイル）と呼ばれるスナップターン式の開閉方式を採用しており、これはauの端末で言うところのリボルバースタイルに相当します。この回転式ボディは、後のSO505iS、SO506iCにも引き継がれました。

しかし、この機構と高画素カメラの搭載により、ボディは当時としては異例の厚さ33mmに達し、さらに重量も145gと比較的重くなってしまいました。当時のジンクスとして「140gを超えると売れない」と言われていましたが、SO505iは「電話機能付きデジタルカメラ」というコンセプトが評価され、多くのユーザーに受け入れられました。中には、新規契約後すぐに解約し、デジタルカメラとしてのみ利用する人もいたほどです。

カメラ性能は、当時としては携帯電話で最高クラスの130万画素CCDを搭載し、メガピクセル時代の到来を告げる先駆けとなりました。また、デジタルカメラスタイルの撮影ボタン配置を採用した最初の機種でもあります。

iアプリは、「i絵文字メール」、「ケータイポストペットSO」、「TVリモコン」、「フォトスタンド」がプリインストールされていました。さらに、待受画面対応iアプリとして2種類の時計「LEDJAVa_SO505i」と「UNION_SO505i」も搭載されていました。

505iシリーズ共通の特徴として、Flashの対応、ブラウザの1ページあたりのサイズ拡大、iアプリの強化、iアプリDXへの対応などが挙げられます。QVGA液晶を採用していましたが、文字表示は従来機種のものを拡大表示していたため、やや粗い印象がありました。

歴史

SO505iは、以下のスケジュールで開発・発売されました。

2003年3月20日: 電気通信端末機器審査協会 (JATE) による審査を通過（認定番号: 01WAA1085）。
2003年3月24日: 技術基準適合証明 (TELEC) による審査を通過（証明記号: A03-0156JP/J03-0023）。
2003年4月8日: D505i・N505i・P505i・SH505i とともに mova505i シリーズの開発が発表されました。
2003年6月4日: SO505iが発売されました。
2012年にはmovaサービスが終了し、SO505iも利用できなくなりました。

不具合

発売直後の2003年6月5日には、2003年5月までに製造された機種に、メール操作中にボタンが効かなくなる不具合が発表されました。同年7月10日よりソフトウェアの書き換えが開始され、対象機種は12万5000台に上りました。

関連項目

SO504i
SO505iS
SO506iC
premini
P505i
SH505i
N505i
F505i
SO905iCS

外部リンク

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