N705iμ

FOMA N705iμ：洗練された薄型ボディのハイスペック携帯電話

NECがNTTドコモ向けに開発した第三世代携帯電話（FOMA）端末、FOMA N705iμは、その圧倒的な薄さが際立つモデルとして知られています。わずか9.8mmという薄型ボディを実現しながら、当時最新の機能であるおサイフケータイやFOMAハイスピードにも対応。高い携帯性と機能性を両立させた、バランスのとれた端末でした。

スタイリッシュなデザインと充実の機能

N705iμは、超薄型ボディながら、現代的なデザインを採用。洗練されたフォルムは、当時の人々を魅了しました。サブカメラは搭載されていませんでしたが、その分、本体の薄型化に貢献しています。主要機能として、おサイフケータイによる電子マネー決済や、FOMAハイスピードによる高速データ通信が利用可能でした。プリインストールアプリには、地図アプリ、Gガイド番組表リモコン、DCMXクレジットアプリ、ケータイクレジットiDなどが含まれており、日常使いに便利な機能が充実していました。

開発から発売までの道のり

N705iμは、ドコモから多くの機種が発表された2007年11月1日に開発発表されました。その後、電気通信端末機器審査協会（JATE）と技術基準適合証明（TELEC）の認可を経て、2008年1月には報道関係者向けに実機が公開されました。そして、2008年2月15日、待望の発売日を迎えました。発売からしばらくの間は、多くの人々の手に渡り、高い人気を誇りました。

ソフトウェアアップデートによる不具合修正

発売後、N705iμではメール機能に関する不具合が報告されました。具体的には、特定の操作を行うと電源がリセットされてしまうというものでした。この不具合は2009年3月17日に行われたソフトウェアアップデートによって修正されました。このアップデートは、ユーザーからのフィードバックを迅速に反映したものであり、メーカーの対応の早さを示す事例と言えるでしょう。

関連機種との比較

N705iμは、同時期に発売されたNEC製の他の機種、特にN703iμ、N704iμ、N705i、N706i、N905i、N905iμなどとの比較において、その薄型ボディが際立っていました。特に、同シリーズで最薄を謳っていたN905iμでさえ、12.9mmとN705iμの9.8mmを上回っていました。また、SoftBank 820Nと背面デザインが類似しているという指摘もありました。

結論

FOMA N705iμは、薄型ボディと高機能を両立させた、魅力的な携帯電話でした。その洗練されたデザインと使いやすさから、多くのユーザーに支持されたことは間違いありません。 発売から年月が経ち、今では既にサービスを終了していますが、当時のモバイル技術の進化を象徴する機種として、今後も記憶に留められる存在でしょう。

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