NEVER ENDING SUMMER

アルバム概要

「NEVER ENDING SUMMER」は、日本のロックバンドである杉山清貴&オメガトライブが1984年12月21日にリリースした3枚目のオリジナル・アルバムです。このアルバムは、前作『AQUA CITY』の延長線上にある音楽性を持ちながら、夏の情景を歌いつつも冬の雰囲気を漂わせる内容が特徴です。プロデューサーは藤田浩一が務め、エグゼクティブ・プロデューサーには遠藤勝彦と北村篤識が名を連ねています。

アルバムはオリコンチャートで8位を記録し、年間アルバムチャートでは22位にランクインしました。フォロワーとなるリミックス・アルバムも登場し、特に2022年にリリースされた『NEVER ENDING SUMMER REMIX』は話題となりました。

制作背景

アルバムの楽曲制作には新田一郎 with Horn Spectrumがブラスアレンジで参加しています。A面の楽曲はほとんど全て杉山清貴が作曲を手掛け、シングル「リバーサイド・ホテル」を除く構成がされています。B面では、「ネバー・エンディング・サマー」という組曲が林哲司の手によって作られ、物語性を持った曲となっています。この曲は、夏に出会ったカップルが一度は別れながらも再び会うまでの過程を描いており、歌詞は秋元康が担当しました。

リリース情報

「NEVER ENDING SUMMER」は、1984年12月21日にLPレコード、カセットテープ、CDの3形態でリリースされ、その後も再販されました。1990年と1994年にはCDのみの再リリースが行われ、2016年にはMEG-CDとして復刻されました。特にこのアルバムは、時代を超えて愛される作品となっています。

楽曲解説

アルバムに収録されている楽曲には、多くの魅力があります。「ミスティ・ナイト・クルージング」では、杉山がスタジオでのアレンジを通して完成させた一曲です。「イースタン・レイルロード」は初めての16ビートの曲で、杉山自身の成長を感じさせる作品です。また、「トワイライト・ベイ・シティ」はある夜、メロディが自然に浮かんだという逸話があり、楽器を使わずに作曲された唯一の楽曲です。

人気の「リバーサイド・ホテル」は4枚目のシングルとしても知られ、他の楽曲と同様にバラードの魅力を持つ「ステイ・ザ・ナイト・フォーエバー」は林哲司の影響を受けた作品として評価されています。

リミックスアルバム

2022年9月28日には、杉山清貴&オメガトライブの結成40周年を記念して『NEVER ENDING SUMMER REMIX』がリリースされました。プロデューサーは林哲司で、さらにコ・プロデューサーには志熊研三が参加しています。このリミックスでは、オリジナルの魅力を損なうことなく、現代的なアプローチで新たな楽しみ方を提供しています。ボーナストラックとして収録された「Never Ending Summer I Ballade Version」は、オリジナルとのつながりを大切にしたアレンジが好評を博しています。

「NEVER ENDING SUMMER」は、音楽史に残る名盤として、今なお多くのファンに支持され続けています。

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