AQUA CITY

アルバム『AQUA CITY』について

『AQUA CITY』は、日本のロックバンド杉山清貴&オメガトライブの初のオリジナルアルバムです。1983年の9月21日にレコード会社VAPからリリースされました。プロデューサーには藤田浩一が、エグゼクティブプロデューサーには遠藤勝彦と北村篤識が名を連ねています。このアルバムには、彼らのメジャー・デビューシングルである「SUMMER SUSPICION」が収録されており、その影響でオリコンアルバムチャートで4位を記録しました。

レコーディングとマスタリング

本作のレコーディングでは、当時あまり普及していなかったSONYのPCMプロセッサー『PCM1610』が使用され、デジタルマスタリングが施されています。この機材を利用したことにより、音質の向上が図られ、以降のアルバム制作にも影響を与えました。

ディスクジャケット

このアルバムのジャケットは、ハワイ・オアフ島のホノルルにあるカラカウア通りで撮影された美しい風景が使用されています。初回プレスのLPレコードとMEG-CDには方位磁針のデザインが施されていましたが、1984年にCD化される際にデザインが変更されました。再発盤もこのCD仕様のジャケットが採用されています。

リリース詳細

1983年9月21日にLPレコードとカセットテープの形式でリリースされ、翌年1984年8月21日には初めてのCD化が行われました。その後も1990年と1994年に再リリースされ、2016年にはMEG-CDとして再登場しました。これまでにLPとカセット合わせて10万枚以上の売上を記録しています。

チャート成績

メジャー・デビューシングル「SUMMER SUSPICION」のヒットが重なったタイミングでのアルバムリリースにより、オリコンのアルバムチャートで4位にランクインしました。これにより彼らの知名度が高まり、さらなる人気を獲得した要因となりました。

評価

音楽雑誌『CDジャーナル』では、杉山清貴&オメガトライブのイメージに関連して、80年代のシティ・ポップの影響が強調され、特にボーカリストの杉山の歌唱力が評価されています。彼の清涼感のある歌声がバンドの成功を後押ししたと高く評価されました。

収録曲

• - サマー・サスピション: このアルバムの代表曲であり、デビューシングルです。
• - パドリング・トゥ・ユー: 前身バンドの楽曲を再編集した作品です。
• - ミッドナイト・ダウン・タウン: ソウル・ミュージックの要素を持つ、林哲司の作品です。
• - その他にも、アルバムには様々な楽曲が収録され、アルバム全体を通して多様な音楽スタイルが楽しめます。

『AQUA CITY REMIX』

2021年9月29日には、このアルバムのリミックスアルバム『AQUA CITY REMIX』がリリースされました。このリミックスは、杉山清貴&オメガトライブの結成40周年を記念したプロジェクトの一環として発表されました。プロデューサーの林哲司によって再構成された楽曲もあり、新たに録音されたボーカルパートが特徴的です。

結論

『AQUA CITY』は、杉山清貴&オメガトライブが80年代の音楽シーンにおいて大きな影響を与えるきっかけとなったアルバムです。その後の音楽スタイルや成功を築く礎となりました。

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