NEWSヘッドライン

NEWSヘッドライン

『NEWSヘッドライン』は、テレビ東京系列で1996年9月30日から1997年9月26日までの期間に放送された、早朝から朝にかけてのニュース番組です。この番組は、テレビ東京が早朝の時間帯に本格的な生放送ニュースを編成した初めての試みとして位置づけられています。

放送時間とネットワーク

番組は月曜日から金曜日の早朝、4時45分から7時20分まで放送されていました。この時間帯は、概ね45分ごとに同じ内容を繰り返して放送する構成でした。

番組の放送は時間帯によって異なり、4時45分から6時15分までは関東ローカルでの放送でした（この時間帯は5時30分を境に区切られていました）。続く6時15分から6時30分までは、『マーケットLIVE』という経済情報に特化した別番組が放送されました。

そして、6時30分からは7時20分までが全国ネットとなり、TXNフルネット局に加え、一部の独立U局でも視聴することができました。

なお、祝日は番組全体が休止となり、代わりに『TXNニュース』（7時10分から7時20分まで）が代替として放送されていました。

出演者

番組の進行役であるキャスターは以下のメンバーが務めました。

大岡優一郎: 番組開始から最終回まで通して出演しました。
山形亜裕子: 放送開始から1997年3月28日まで担当しました。
黒田多加恵: 1997年3月31日から最終回まで担当しました。
櫻井里香: 天気予報コーナーを担当しました。

特徴的なコーナー：天カメリレー

午前6時38分頃には、全国各地の様子を伝える「天カメリレー」コーナーが設けられていました。このコーナーでは、TXN系列の6局に加え、びわ湖放送からの天カメ映像も紹介されました。

映像は以下の順序でリレーされました。

1. TXN九州（現在のTVQ九州放送）
2. テレビせとうち
3. テレビ大阪
4. びわ湖放送
5. テレビ愛知
6. テレビ東京
7. テレビ北海道

このリレーのため、全国の天気予報の際には、近畿地方の映像として大阪と大津の2箇所の様子が表示されるという特徴がありました。

同時期の他局の動向

『NEWSヘッドライン』が放送を開始した4時45分という時刻は、当時の他局の早朝番組と肩を並べる早い時間帯でした。参考として、同時期に放送されていた主な他局の早朝番組を以下に挙げます。

NHK総合テレビ: 『おはよう5』（5時00分 - 5時59分）
日本テレビ: 『あさ天5』（5時00分 - 5時59分）
テレビ朝日: 『早起き一番!天気&NEWS』（4時45分 - 5時55分 → 4時45分 - 5時54分）
TBSテレビ: 『お天気クジラ』（5時00分 - 6時00分 → 4時45分 - 6時00分）
* フジテレビ: 『BBCワールドニュース』（5時00分 - 5時30分）／『めざまし天気』（5時30分 - 5時55分）

番組終了後のテレビ東京

『NEWSヘッドライン』の放送終了後、テレビ東京の早朝帯は編成が大きく変更されました。

ニュース枠は縮小され、新たに『ニュースウェーブ615』として6時15分から50分枠で放送が始まりました。この番組では、同局アナウンサーの梅津智史と矢玉みゆきがメインキャスターを務めました。

一方、7時台は子供向けの新しい情報番組『おはスタ』がスタートし、現在も続く長寿番組となっています。司会は声優の山寺宏一が担当しました。

『NEWSヘッドライン』の終了後、テレビ東京における早朝の帯番組は長らく設けられませんでしたが、約14年半後の2012年4月3日、平日朝の情報番組『ものスタMOVE』（当時8時00分 - 8時52分）が枠移動・改題する形で『ものスタ』として早朝帯での放送を再開しました。ただし、『ものスタ』は枠移動前とは異なり、録画放送での対応となりました。

『NEWSヘッドライン』は、短い放送期間ながら、テレビ東京が早朝の時間帯におけるニュース提供を本格的に展開した初期の事例として記録されています。

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