NeosVR

NeosVRの概要

NeosVRは、Soliraxが開発したMMOバーチャルリアリティソーシャルプラットフォームです。2018年5月にMicrosoft Windows向けにSteamで無料で公開され、現在は制限付きのビルドが提供されているほか、正式版は公式サイトから利用可能です。さらに、2023年10月にはSoliraxから派生した開発者たちによる新たなソーシャルVR「Resonite」がサービスを開始しました。Resoniteは、NeosVRの自由度と多機能性を受け継いでいます。

機能と特徴

NeosVRは、VRChatやAltspaceVRのように、2Dまたは3Dアバターを使用してユーザー同士が相互作用できるプラットフォームです。アバターのリップシンクやアイトラッキングなどの表現は、対応する機器を使用することで可能となります。ゲームのタイトルが「NeosVR」でありながら、VR機器は必須ではなく、デスクトップモードでも楽しむことができる点が特徴です。ただし、その場合、一部の機能に制限があります。たとえば、アバターの手足を動かすことができず、一部のVRアイテムも使用できません。しかし、特定のオブジェクトを平面的に捉えたり、三人称視点に切り替えることが可能です。

NeosVRでは、ワールドやオブジェクトの作成、編集が行えます。外部のSDKを使用せずに、NeosVR内で直接制作ができるため、特にクリエイターにとって利便性が高いプラットフォームです。さらに、ファイルをドラッグ＆ドロップすることで、画像、音声、動画、3Dモデルなど多様なコンテンツをVR空間に取り込むこともでき、扱えるファイル形式も豊富です。サポートされていない形式のファイルも取り込め、他のユーザーと簡単に共有するかたちで参加を促進します。

独自のノードベースプログラミングシステム「LogiX」により、ユーザーはオブジェクトに動きを付けたり、データの処理、外部との通信を行うプログラムを作成できます。これにより、アバターやワールド、アイテムにギミックを実装することも実現しています。

ワールドへの参加は「セッション」で行われ、セッションを作ったユーザーがホストとなります。ホストには特別なバッジが付与され、P2P方式で通信が行われるため、ホストが退出すると、参加者は他のセッションに移動します。なお、複数のセッションに同時に参加することができ、移動もスムーズです。これに加え、各ユーザーは「インベントリ」というクラウドストレージを持ち、NeosVR内で作成したコンテンツを自由に保存でき、初期容量は1GBです。

対応機器とコミュニティ

NeosVRは、多様なVRヘッドセットに対応しています。Oculus Rift、Oculus Quest、HTC Vive、Valve Index、Windows Mixed Realityなどが含まれ、指の動きや表情をトラッキング可能な機器を利用すると、アバターにその動きを反映させることができます。この「フルボディトラッキング」により、ユーザーの動作がリアルに再現されます。すでに多数のYouTuberやTwitchストリーマーが活用しており、バージニア大学やオックスフォード人工知能協会でも会議や講義の実施に利用されています。

プラットフォーム内通貨

NeosVRには、いくつかの仮想通貨が存在します。公式な通貨である「NCR」は、クリエイターとユーザーのために設計されたもので、将来的にはさまざまな取引に利用されることが予定されています。一方、「KFC」はゲーム内通貨であり、ユーザー間の独自取引に用いられます。また、「CDFT」はコミュニティの開発者を支援するための基金で、特定の条件を満たしたユーザーに配分されます。これらのコンセプトは、将来にわたってNeosVRのコミュニティを進化させるための基盤となっています。

関連項目

NeosVRは、同様のバーチャルリアリティプラットフォームとして、AltspaceVRやVRChat、Sansarなどが挙げられます。これらのプラットフォームは、ユーザー同士の交流やコミュニティ形成を促進する重要な役割を果たしています。

外部リンク

• - NeosVR公式サイト
• - SteamのNeosVRページ
• - Neos Wiki
• - NeosVR日本語Wiki

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