OPIE

OPIE（Open Palmtop Integrated Environment）は、Linuxが稼働するPDA（携帯情報端末）などのデバイスを対象とした、オープンソースのグラフィカルユーザーインターフェースです。トロールテック社が開発したQtopia環境を基盤としています。

OPIEは、PIM（Personal Information Management）フレームワーク機能をはじめとする多様なアプリケーションを内包しています。マルチメディア機能、文書モデル、ネットワーク/通信ツール、そして多言語サポート機能といった拡張性も備えており、XML、OBEX、IrDAといった標準規格にも対応。これにより、携帯電話からサーバーまで、幅広い種類の機器とのデータ交換を円滑に行うことができます。特に携帯型機器での利用を想定して最適化されており、ショートカットを多用することで、ユーザーフレンドリーな操作性を実現しています。

開発の進捗が遅れていた時期もありましたが、2007年にリリースされたバージョン1.2.3は大きな注目を集めました。

OPIEは、OpenEmbeddedがサポートする多くのデバイスで動作可能です。

ハードウェアサポート

OPIEが動作する主なハードウェアは以下の通りです。

コンパック / ヒューレット・パッカード IPAQ シリーズ：31xx, 36xx, 37xx, 38xx, 39xx, 54xx, 55xx, 22xx, 41xx, 43xx, 47xx
シーメンス SIMpad：CL4, SL4, SLC, T-Sinus
ザウルス：SL 5x00, SL 6000, C7x0, C8x0, C1000, C3x00
GMate YopY
M&N Ramses
Archos Pocket Media Assistant

OPIEを動作させるための最低限のシステム要件は以下の通りです。

CPU：Intel 80386、ARM、またはそれ以上の性能を持つプロセッサ
タッチスクリーン：320 x 240ピクセル
フラッシュメモリ：10MB

OPIEを採用しているディストリビューション

OPIEを搭載した携帯機器向けLinuxディストリビューションとしては、以下のようなものがあります。

Familiar [[Linux]]
OpenZaurus
Jlime

さらに、Ångströmディストリビューションにおいても、OPIEのサポートが進められています。

関連項目

GPE Palmtop Environment
Windows Mobile
OpenEmbedded
OpenSync

脚注

外部リンク

* Opie project site

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