OVER THE SKY: Yuming International Cover Album

OVER THE SKY: Yuming International Cover Album

『OVER THE SKY:Yuming International Cover Album』は、松任谷由実の楽曲を外国のアーティストによるカバーで再構成した作品です。このアルバムは、2003年7月16日に東芝EMIからリリースされ、国内外の音楽ファンの間で話題を呼びました。心に残るメロディと歌詞が魅力の由実の楽曲が、どのように解釈されているかを堪能できる一枚です。

収録曲一覧

アルバムには多彩なアーティストによるカバー楽曲が収められています。

1. GENTLE RAIN（冷たい雨） - スティーヴン・ビショップ
このトラックは、元々バンバンに提供された曲で、オリジナルは『OLIVE』というアルバムに収録されています。スティーヴン・ビショップ特有の柔らかい声で新たな魅力が引き出されています。

2. A HAPPY NEW YEAR - ベス・ニールセン・チャップマン
より親しみのあるメロディと共に、彼女の独特な歌声が新たに花を添えたこの曲は、オリジナルは『昨晩お会いしましょう』に含まれています。

3. SOMEWHERE IN THE RAIN（あの日にかえりたい） - マイケル・フランクス
この楽曲は1975年のシングルで、オリジナルアルバムには収録されていませんが、ベストアルバム『YUMING BRAND』には収められています。彼の快い声が、懐かしさを一層際立たせています。

4. GRADUATION PHOTOGRAPH（卒業写真） - リタ・クーリッジ
この楽曲はハイ・ファイ・セットへの提供曲であり、多くのアーティストにカバーされています。オリジナルは『COBALT HOUR』に収録されており、しっとりとしたバラードの良さが際立っている一曲です。

5. HELLO, MY FRIEND - アメリカ
1994年にリリースされたこのシングルは、『THE DANCING SUN』にも含まれており、アメリカのメロディがさらなる魅力を加えています。

6. IN THE MORNING LIGHT（朝陽の中で微笑んで） - パティ・オースティン
オリジナル曲は『14番目の月』に収録されており、パティの優雅な歌声が美しい朝の光景を想起させます。

7. HOW CAN I BREATHE（霧雨で見えない） - ピーボ・ブライソン
この楽曲は『ダイアモンドダストが消えぬまに』に収録されたもので、彼の深い歌唱と情感豊かな表現が聴き手を魅了します。

8. THE LAST LIE（最後の嘘） - オリータ・アダムス
オリジナルは『Cowgirl Dreamin'』に収録されており、オリータの力強いボーカルは聴く者に深い印象を与えます。

9. CARRY ON - ポーリン・ウィルソン
彼女の歌唱は備えられた感情が歌詞に反映され、聴く人々に温かさをもたらします。オリジナルは『TEARS AND REASONS』に収録されています。

10. HARU YO KOI（春よ、来い） - ジェイク・シマブクロ
この曲は『THE DANCING SUN』に含まれ、ウクレレの音色と共に新たなスタイルの解釈が詰まった一曲です。

このアルバムの特徴のひとつは、オリジナルの英語詩の使用と、既存の曲に対する新たなアプローチの双方が含まれている点です。これにより、松任谷由実の音楽が国境を超えて受け入れられ、愛される理由が明らかになります。

おわりに

『OVER THE SKY』は、シンガーソングライター松任谷由実の作品がいかに国際的に影響を与え、多様なアーティストの解釈によって新たな価値を生み出しているかを示した貴重なアルバムとして位置づけられています。さらに、これらの楽曲は、単なるカバー以上の深いメッセージや感情を聴く人々にもたらしています。

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