THE DANCING SUN
『THE DANCING SUN』（ザ・ダンシング・サン）は、松任谷由実（ユーミン）が1994年11月25日にリリースした26枚目のオリジナルアルバムです。東芝EMIから発売され、CD（TOCT-8600）とカセットテープ（TOTT-8600）の形態で展開されました。このアルバムは、東芝EMIが開発した高音質化技術「HS2088」を初めて使用した作品としても知られています。
アルバムタイトルは、ネイティブ・アメリカンの宗教儀式である「サン・ダンス」に由来し、「四方八方に広がるエネルギーの中心で踊る」というイメージが込められています。ジャケットデザインは横尾忠則が担当し、約2年もの時間をかけて制作されました。前作『U-miz』と同様に、特定のコンセプトは設けられていませんが、フジテレビの月9ドラマやNHKの連続テレビ小説など、数々の人気ドラマのタイアップ曲が収録されており、200万枚を超える大ヒットを記録しました。その記念として、ピクチャーレーベル仕様の非売品CDも制作されています。現在、ユーミンのオリジナルアルバムの中で最大の売上を誇っています。
1994年12月19日から1995年6月にかけて、初のセンターステージライブツアー『THE DANCING SUN』が開催されました。このライブは後にビデオ化され、『INTO THE DANCING SUN』というタイトルで発売されています。
前作『U-miz』まで、CDレーベル面には松任谷由実の顔が縦半分にカットされたデザインが使われていましたが、本作から新たなデザインに変更されました。
1. Sign of the Time
2. 砂の惑星
3. Good-bye friend
4. Bye bye boy
5. GET AWAY
6. Hello, my friend
7. RIVER
8. Lonesome Cowboy
9. Oh Juliet
10. 春よ、来い
Sign of the Time：
エジプトやインドの民俗音楽の影響を感じさせるナンバーです。1994年のTBS系ドラマ『私の運命』の前期主題歌として使用されました。当初は翌1995年に後期主題歌「命の花」のカップリング曲としてシングルカットされる予定でしたが、実現しませんでした。2018年の自選ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』で初めてベストアルバムに収録されました。
Good-bye friend：
1994年のフジテレビ系ドラマ『君といた夏』の劇中歌として使用されました。当初は主題歌として予定されていましたが、ドラマのイメージに合わせてサビ以外の部分が変更されました。この曲は、アイルトン・セナの死を悼んで作られたものです。先行シングル「Hello, my friend」のカップリング曲としてリリースされました。
Bye bye boy：
GET AWAY：
1994年度の「キリンラガービール」のCMソングとして使用されました（出演：西島秀俊、りょう）。
Hello, my friend：
ドラマ『君といた夏』の主題歌となった先行シングルです。アルバム収録に際して再度ミックスされています。ミュージックビデオは、ユーミンの公式サイトや公式YouTubeチャンネルで視聴可能です。
RIVER：
Lonesome Cowboy：
Oh Juliet：
現代版の『ロミオとジュリエット』をテーマにした楽曲です。ユーミンは、「ちょっとシニカルな部分が出ちゃった」「“大変なのよ”って言ってる人に対して、“そう、大変ね”って感じです」と語っています。1994年の苗場プリンスホテルのCMソングとして使用されました。
春よ、来い：
1994年のNHK連続テレビ小説『春よ、来い』の主題歌です。楽曲の終わりに童謡の「春よ来い」が引用されています。アルバム版では、曲が終わった後に約1分半の「春よ来い」のインストゥルメンタルが低音量で収録されています（後のベストアルバムや配信版ではカットされています）。CDの帯には、楽曲の収録時間が「6:25（4:47+1:38）」と記載されており、「春よ来い」部分とインストゥルメンタル部分が分けて表記されています。この曲のミュージックビデオも、公式サイトやYouTubeチャンネルで視聴可能です。1998年には槇原敬之がカバーし、音楽教科書や中学校の国語教科書にも掲載されました。
キーボード＆プログラミング：松任谷正隆
シンセサイザー・プログラミング＆オペレーティング：山中雅文
ドラム：Harvey Mason (#9), John Robinson (#1, #5, #7)
ハイハット＆シンバル：島村英二 (#3, #6, #8, #10)
トム：島村英二 (#6)
ベース：Abraham Laboriel (#5, #9), Leland Sklar (#1, #8, #10), 高水健司 (#6)
フレットレスベース：Leland Sklar, 高水健司 (#3)
エレクトリックギター：Michael Landau (#1, #7, #8), Paul Jackson, Jr. (#4, #9), Dean Parks (#5), 松原正樹, 鈴木茂 (#6)
アコースティックギター：Dean Parks (#1), 中川雅也 (#2)
パーカッション：Michael Fisher (#1, #3, #5, #7～#10), 浜口茂外也 (#3, #6)
トランペット：Jerry Hey, Gary Grant (#5, #9)
トロンボーン：Bill Reichenbach (#5, #9)
サクソフォン：Dan Higgins (#5, #9)
コーラス：松任谷由実, Gisa Vatcky (#5), 木戸泰弘, 比山貴咏史, 広谷順子, Rajie (#9)
北中正和：文（監修：雲母社）『地球音楽ライブラリー 松任谷由実』TOKYO FM 出版、2003年1月15日。ISBN 4-88745-077-X。
サンダンスの儀式
INTO THE DANCING SUN
松任谷由実オフィシャルサイトによる紹介ページ
THE DANCING SUN
アルバムタイトルは、ネイティブ・アメリカンの宗教儀式である「サン・ダンス」に由来し、「四方八方に広がるエネルギーの中心で踊る」というイメージが込められています。ジャケットデザインは横尾忠則が担当し、約2年もの時間をかけて制作されました。前作『U-miz』と同様に、特定のコンセプトは設けられていませんが、フジテレビの月9ドラマやNHKの連続テレビ小説など、数々の人気ドラマのタイアップ曲が収録されており、200万枚を超える大ヒットを記録しました。その記念として、ピクチャーレーベル仕様の非売品CDも制作されています。現在、ユーミンのオリジナルアルバムの中で最大の売上を誇っています。
1994年12月19日から1995年6月にかけて、初のセンターステージライブツアー『THE DANCING SUN』が開催されました。このライブは後にビデオ化され、『INTO THE DANCING SUN』というタイトルで発売されています。
アートワーク
前作『U-miz』まで、CDレーベル面には松任谷由実の顔が縦半分にカットされたデザインが使われていましたが、本作から新たなデザインに変更されました。
収録曲
1. Sign of the Time
2. 砂の惑星
3. Good-bye friend
4. Bye bye boy
5. GET AWAY
6. Hello, my friend
7. RIVER
8. Lonesome Cowboy
9. Oh Juliet
10. 春よ、来い
楽曲解説
Sign of the Time：
エジプトやインドの民俗音楽の影響を感じさせるナンバーです。1994年のTBS系ドラマ『私の運命』の前期主題歌として使用されました。当初は翌1995年に後期主題歌「命の花」のカップリング曲としてシングルカットされる予定でしたが、実現しませんでした。2018年の自選ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』で初めてベストアルバムに収録されました。
Good-bye friend：
1994年のフジテレビ系ドラマ『君といた夏』の劇中歌として使用されました。当初は主題歌として予定されていましたが、ドラマのイメージに合わせてサビ以外の部分が変更されました。この曲は、アイルトン・セナの死を悼んで作られたものです。先行シングル「Hello, my friend」のカップリング曲としてリリースされました。
Bye bye boy：
GET AWAY：
1994年度の「キリンラガービール」のCMソングとして使用されました（出演：西島秀俊、りょう）。
Hello, my friend：
ドラマ『君といた夏』の主題歌となった先行シングルです。アルバム収録に際して再度ミックスされています。ミュージックビデオは、ユーミンの公式サイトや公式YouTubeチャンネルで視聴可能です。
RIVER：
Lonesome Cowboy：
Oh Juliet：
現代版の『ロミオとジュリエット』をテーマにした楽曲です。ユーミンは、「ちょっとシニカルな部分が出ちゃった」「“大変なのよ”って言ってる人に対して、“そう、大変ね”って感じです」と語っています。1994年の苗場プリンスホテルのCMソングとして使用されました。
春よ、来い：
1994年のNHK連続テレビ小説『春よ、来い』の主題歌です。楽曲の終わりに童謡の「春よ来い」が引用されています。アルバム版では、曲が終わった後に約1分半の「春よ来い」のインストゥルメンタルが低音量で収録されています（後のベストアルバムや配信版ではカットされています）。CDの帯には、楽曲の収録時間が「6:25（4:47+1:38）」と記載されており、「春よ来い」部分とインストゥルメンタル部分が分けて表記されています。この曲のミュージックビデオも、公式サイトやYouTubeチャンネルで視聴可能です。1998年には槇原敬之がカバーし、音楽教科書や中学校の国語教科書にも掲載されました。
参加ミュージシャン
キーボード＆プログラミング：松任谷正隆
シンセサイザー・プログラミング＆オペレーティング：山中雅文
ドラム：Harvey Mason (#9), John Robinson (#1, #5, #7)
ハイハット＆シンバル：島村英二 (#3, #6, #8, #10)
トム：島村英二 (#6)
ベース：Abraham Laboriel (#5, #9), Leland Sklar (#1, #8, #10), 高水健司 (#6)
フレットレスベース：Leland Sklar, 高水健司 (#3)
エレクトリックギター：Michael Landau (#1, #7, #8), Paul Jackson, Jr. (#4, #9), Dean Parks (#5), 松原正樹, 鈴木茂 (#6)
アコースティックギター：Dean Parks (#1), 中川雅也 (#2)
パーカッション：Michael Fisher (#1, #3, #5, #7～#10), 浜口茂外也 (#3, #6)
トランペット：Jerry Hey, Gary Grant (#5, #9)
トロンボーン：Bill Reichenbach (#5, #9)
サクソフォン：Dan Higgins (#5, #9)
コーラス：松任谷由実, Gisa Vatcky (#5), 木戸泰弘, 比山貴咏史, 広谷順子, Rajie (#9)
参考資料
北中正和：文（監修：雲母社）『地球音楽ライブラリー 松任谷由実』TOKYO FM 出版、2003年1月15日。ISBN 4-88745-077-X。
関連項目
サンダンスの儀式
INTO THE DANCING SUN
外部リンク
松任谷由実オフィシャルサイトによる紹介ページ
THE DANCING SUN
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