P900i

FOMA P900i：パナソニック製FOMA端末の進化

FOMA P900iは、パナソニック モバイルコミュニケーションズが開発したNTTドコモの第三世代携帯電話（FOMA）端末です。900iシリーズとして、F900i、N900iに次いで3番目に発売されました。この端末は、パナソニック製のFOMA端末としてはP2102V以来の機種であり、FOMAの普及を大きく後押しするモデルとなりました。

主な特徴

外部メモリ: miniSDカードに対応しており、最大128MBまで利用可能です（ドコモ発表）。それ以上の容量については自己責任での利用となります。
カメラ: 130万画素のCCDカメラを搭載し、オートフォーカス機能にも対応しています。これにより、高画質の写真撮影が可能になりました。また、テレビ電話用のサブカメラとして、約10万画素のCMOSカメラも備えています。
カスタムジャケット: パナソニックのFOMA端末として初めてカスタムジャケットに対応し、外観のカスタマイズも楽しむことができました。
操作体系: P2102VからNECとの共同開発により、操作体系がNシリーズと共通化されました。これにより、従来のmovaシリーズからの乗り換えユーザーにも使いやすい操作性が実現しました。
プリインストールアプリ: キラーコンテンツとして「ファイナルファンタジー」に加え、「Dimo i絵文字メール」、「BombLink」、「くるくるフォトフィール」、「アプリリモコンP」などのiアプリがプリインストールされています。これにより、購入後すぐに様々な機能を楽しむことができました。
その他: 900iシリーズ共通の特長として、QVGA液晶とメガピクセルカメラを搭載しています。iアプリは505相当をさらに拡張した500KB（ダウンロード100KB、スクラッチパッド400KB）の仕様となり、より高度なアプリが利用可能になりました。QRコードの読み込みも非常に高速です。

歴史

2003年11月27日: 電気通信端末機器審査協会 (JATE) を通過。
2003年12月18日: D900i、F900i、N900i、P900i、SH900iの開発が発表されました。
2003年12月24日: 技術基準適合証明 (TELEC) を通過。
2004年2月29日: P900i が発売されました。

不具合と修正

2004年5月10日: 特定条件下でエラーが発生する問題が判明し、修正プログラムが配布されました。
2004年6月30日: 電源関係のソフトウェアにエラーが発見され、修正プログラムが配布されました。

サントリーBOSSとのコラボ

サントリーの缶コーヒーBOSSの懸賞賞品として、BOSS仕様のP900i（通称：ボス電）が存在します。これは、P900iのカスタマイズモデルであり、特別なデザインが施されていました。

関連項目

P901i: 後継機種として、P901iがあります。
P2102V: P900iの前モデルとして、P2102Vがあります。
P900iV: P900iの派生モデルとして、P900iVがあります。
NTTドコモ: P900iの販売キャリアです。
FOMA: NTTドコモの第三世代携帯電話サービスの名称です。

外部リンク

ケータイWatch：NTTドコモ P900i

この情報から、FOMA P900iは当時としては高性能なカメラと豊富な機能を備え、FOMAの普及に貢献したモデルであることがわかります。また、様々な企業とのコラボレーションも展開され、話題性も高い端末でした。

もう一度検索