PWF

パシフィック・レスリング・フェデレーション（PWF）について

概要

PWF（Pacific Wrestling Federation）は1973年、ロード・ブレアースを初代会長に迎え、アメリカ合衆国ハワイ州ホノルルで設立されたプロレスの王座認定機関です。現在では全日本プロレスが中心となり、実質的な本部として機能しています。この組織の主な役割は、プロレスの興行を執行することではなく、王座の認定やルールを策定することです。そのため、興行そのものは行われていません。

歴史

PWFの起源は、力道山の死後、百田家からジャイアント馬場に寄贈されたチャンピオンベルトにさかのぼります。このベルトは、全日本プロレスにて「世界ヘビー級王座」として使用され、各ストーリーの中で競い合われました。1973年にはPWFが設立され、馬場が初代王者として認定されることで、正式に活動を開始しました。

設立から一年後、全日本プロレスはNWA（全米レスリング連盟）に加盟し、彼らの方針に従い、王座名称から「世界」の文字が外され、PWFヘビー級王座と改称されました。この変更により、PWFはNWAから自立した運営へと移行し、新たなタイトルマッチの形態が確立されました。

業務内容

PWFは全日本プロレスにおけるさまざまなタイトルの認定や管理を行い、試合のルールも制定しています。また、他団体でPWFルールを用いた選手権試合の認可も行います。会長が試合に立ち会った際には、試合前に認定書の読み上げを行うことで、その権威を宣言します。このような運営体制の下、PWFは選手権試合の公正さを保つ役割を担っています。

PWFヘビー級王座

PWFヘビー級王座は、設立当初は「PWF世界ヘビー級王座」として知られていましたが、NWAとの関係により名前が変更されました。この王座のチャンピオンベルトは、力道山の体格に合わせて作られたもので、馬場が保持する際にはサイズの調整が必要でした。タイトルマッチは日本国内外で開催され、多くの著名選手が挑戦権を争ってきました。

PWFルール

PWFルールは全日本プロレスで実施されている試合において原則として適用されるルールです。このルールの大きな特徴は、反則があった場合でも王座が移動することです。これは、ジャイアント馬場が「反則でも負けは負け」と主張した結果、正式に取り入れられました。

王座一覧

PWFが認定している主要な王座には、三冠ヘビー級王座やPWF世界タッグ王座、世界ジュニアヘビー級王座などがあります。これらのタイトルは、今でも全日本プロレスで重要な位置を占めており、試合の中で数々の名勝負が繰り広げられています。

歴代PWF会長

PWFの会長は歴代、様々な著名なレスラーが就任しました。初代のロード・ブレアースに始まり、スタン・ハンセン、馳浩、ドリー・ファンク・ジュニアなどがその役割を果たしてきました。これにより、PWFは日本国内外でのプロレス文化の発展に大きな影響を与えてきたのです。

結論

PWFは1973年に設立されて以来、プロレスの王座認定及びルールのプロモーション活動を通じて、全日本プロレスとの関係を深めてきました。今後もその存在は、プロレス界における重要な組織として、さらなる発展が期待されます。

もう一度検索